ハチミツイロ＿＿Reo (ページ34)

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Aside＿＿

美月「さっきの子たち、佐野玲於くんと小森隼くんだって！」

…うん。知ってるよ。笑

たまたま授業で席が隣になってから

その授業の後はいつもくっついてくるようになって

いつの間にか仲良くなっていた美月。

美月「あーでも、Aは白濱先輩だもんね？」

「そーだよ、私は一途なんです～」

美月「でも白濱先輩はさすがのAでもちょっとハードル高すぎない～？」

「いいの～」

『A～』

「…あ、香澄！私何も聞いてないんだけど、
なんで教えてくれないのー！？」

香澄「ごめん…でも、隼がAには絶対言っちゃダメって…」

「もう…」

美月「え、なになに！？香澄ちゃんの彼氏の ” ハヤト ” って、もしかしてあの！？えっ！？」

「美月うるさ～～い…」

キャーキャー騒いでる美月と

あたふたしてる香澄を横目に

あの頃のこと、思い出してた

高校を卒業したら千葉に行くと

香澄に話した時

香澄『私も行く！！』

私についてくるなんて

やめた方がいいと止めた。

香澄なんて、私でさえ一人にするのが心配なのに。

でも香澄は、過保護な両親から

一度自立してみたいと。

実際、しっかり者の香澄なら

一人でも生活することは

それほど困難ではないかも知れないと思った。

でも、

『隼くんは…？』

そう言ったら、香澄は自信満々に大丈夫と言った。

県外に進学することを前々から考えていて

隼くんにも相談してたみたいで

隼くんは『俺が追いかけるから、先輩は安心して自分の進みたい道を選んで』

と言ったらしい。

全く頼もしい彼氏だ。

一方で玲於はと言えば…

．

遠くから、ちらっと見ただけだったけど

やっぱ、大人になるよね

男だし、一年経つし…

ちょっとは、身長伸びたかな…笑

美月「あっ！Aニヤけてる～～！どういう関係！？ねえ、Aは佐野の方とデキてんの！？」

「できてないよ笑」

佐野の方って。笑

．