鬼さん九人 ページ10
甘やかされている訳なんですが…一時間程松陽さんの膝の上に…居るんですよね、晋助はして欲しそぉーに…ずっと睨んでるし。
[松陽さん…降ろして貰えませんか……もう充分です。]
[私はまだ足りないです。]
[……左様ですか…。]
誰か助けてぇぇえ!?
松陽さんってこんなキャラだっけ?違うよね?違うよね?
[ごめん下さい。]
誰か来たァー!
[おや、お客さんですかね?]
[出て下さいよ松陽さん。]
[出ますよ……。]
やっと解放された……。
[あ、兄貴…銀時や桂にやってたのしてくれ。]
[良いぞ…おいで。]
縁側に座ってるので足の間に晋助が座り俺が後ろから手を回す形になった。
[……/////]
[晋助は……何で俺を兄貴って呼ぶんだ?コタや銀時は分かる、晋助は昨日初めて会っただろ?]
[……手当てしてくれた時、兄貴が居たらこうなのかなって思っだけの事だ…。]
[そうか…嬉しいな家族が増えたみたいだ。]
[良かった……嫌なのかと思った…兄貴って呼ばれるの。]
[嫌じゃねぇよ…守るべき者が増えて嬉しい、兄貴で良いんだな俺は。]
[あぁ、血が繋がって無くとも兄貴は兄貴だ。]
[俺は俺か……銀時にも言われたよ。]
[あいつと同じは何か癪だ。]
[ハハハッ!癪か、分からなくもねぇよ…でも銀時と晋助は似てるんだよなァ…。]
[俺とあいつが……似てる…。]
[似て非なるあれか……?]
[似て非なるあれ?]
[似てるようで違う…同じ様で異なる……要するにだ、似てるけど違うそんな感じだよ。]
[似てるようで違う……、分かるようで分かんねぇ。]
[分かんなくても良い…大人になればわかる事だ。]
[そうか。]
[兄貴……。]
[銀時…どうした?]
[鬼の子って何だ?鬼と同じなのか?]
[あー、鬼の子ってのは…鬼から生まれる子供の事だ……、俺達みたいな子供の事…でも所詮子供…鬼にはまだ程遠いさ。]
[俺は鬼の子か?]
[銀時…俺じゃない…俺達…だ。]
[俺達?]
[銀時と、俺だ…でも俺達は人間でもある…何と言われようとほっときゃ良いんだよ、銀時は銀時…俺は俺だから。]
[そっか……。]
[銀時には俺が居るだろ?心配すんな、平気だから。]
[おう……。]
銀時が俺の肩に寄り掛かる。
コタも来て銀時と同じ様になる。
[おいおい……こんな事するのは、今日だけだぞ。]
[[[あぁ。]]]
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作者名:shell | 作成日時:2019年3月19日 18時