お知り合いsecond【実/況/者】 (ページ10)

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10.レトさんページ10

レトルトside

今日は全身ラジオのイベントの打ち合わせ。
飲みながら話しましょう！ってことで居酒屋に来ています。

俺の隣にはスマホをいじるキヨくん。
そして向かいにはこのイベントに関わっているスタッフさんが二人座っている。

スタッフさんの一人は女性で、昨日俺たちがやっていた13日の金曜日でマッチングした声の可愛い女性だったことが分かった。

昨日も思ったが本当にいい子で何に対しても笑顔で返してくれる。

こういう女性はモテるんだろうなーと思い見ていた。

ふと気づいたことがあった。

この子…ずっとキヨくんのこと見てる。

心なしか目がうっとりしてる。

もしや…これは…

そう思ったとき…何処からか聞き覚えのある声が聞こえた。

俺は反射的に声のする方へと視線を向けてしまった。

あ……

貴「先輩何飲みます？」

そこにいたのは俺の好きな人。

会社の先輩と飲みに来たらしい。

Aちゃんは店員を探しているようでキョロキョロと辺りを見渡す。

その時目が合った。

合ってしまった。

Aちゃんは目を見開きすぐに目をそらした。

俺も視線を戻し、ズボンのポケットからスマホを取り出した。

その時にチラッとキヨくんを見たがキヨくんは気づいていないようだ。

俺は取り出したスマホの電源を入れ、LINEを開く。

そしてAちゃんに「こんばんは」と送った。