7.13日の金曜日 ページ7
Aside
21：00
今日は友人のあいちゃんが泊まりに来ている。
あいちゃんは高校からの付き合いで、趣味も合い、よく遊ぶ、俗に言う親友というものだ。
夜ご飯を食べ終えお互いゴロゴロとしていたとき、あいちゃんが不意に口を開いた。
あ「ジェイソンやりたい！」
勢いよく起き上がりキラキラとした目でこちらを見る。
貴「いいよ」
そんなあいちゃんに「ふっ」と笑いながらゲームの準備をする。
あ「ボイチャもしたい！」
貴「はいはい」
あいちゃんの要望でボイチャが出来るようマイクも準備。
貴「はい、完了！」
あ「ありがとう！！」
準備ができるとすぐさま画面の前に移動しゲームを始める。
お茶でも飲みながら見てようかな
私は台所に向かいお茶の準備をしに行った。
＊
台所でお茶を淹れていたとき、突然あいちゃんが大きな声をあげた。
あ「へっ！？ヤバい！！待ってヤバい！！」
どうしたんだろ？
私はお茶の入ったコップを持ちあいちゃんの居る部屋へ向かった。
部屋に入ると足をバタバタとさせ、テンションMAXのあいちゃんがゲームをしていた。
しかも何故か「ハロー♪」なんて言ってる。
何があるんだ…？
私は気になりすぎて後ろから画面を覗く。
あ……
画面にはオンラインで繋がったプレイヤーの名前が映っていた。
その中の四人の名前に見覚えがあった。
あぁ…
そりゃあテンション上がりますね…
あいちゃん、キヨ達のファンだし…
そう言えば私がキヨ達と友達なのは黙ってるけど…
いつか話さなきゃいけないよね…
まぁ話すのはいつでもいっか…！
うんうんと一人で頷いていると、もうゲームが始まっていた。
あ「あっ…！！ガッチさんが近くに！！」
早速スタート地点にガッチさんが居たらしく、すぐに駆け寄るあいちゃん。
ガッチさんがボイチャしたらしくあいちゃんが「頑張りましょう！」と楽しそうに話している。
楽しそうなあいちゃんを見ながらゆっくりお茶を飲む。
＊
あ「ふぅ…楽しかった〜」
ゲームが終わったらしく、あいちゃんは満面の笑みで私の隣に座った。
貴「またやりたいとき言って？いつでも貸してあげる。」
「ありがとう！！」と言ってあいちゃんはテーブルに顔を伏せた。
そして小さく呟く。
あ「好きになっちゃいそう」
貴「…ん？なにが…？」
あいちゃんの言葉にもう一度耳を傾ける。
あ「私、キヨを好きになっちゃいそう」
……へ？
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作者名：彼岸 | 作成日時：2018年11月14日 22時
