【銀魂】いやそんなこと知ってますけど。【沖田総悟】

18話ですけど。 ページ21

夢主side



神楽｢じゃ始めるアル！｣


怖いよこの子、かくれんぼぐらいのテンションで拳握りながらこっちに来るんだよ


足技とグーパンチが次々と繰り出される


『……。』


それを無言で避けている私ですけれども。


これで神楽ちゃんに怪我させたらどうしようとか色々あるじゃんだって。


ピタリと攻撃がとまる


神楽｢…避けばっかりで面白くないネ…。｣


そうだよ、だから勝負は諦めてください。


私にあなたを攻撃する勇気はございません。


神楽｢…朝陽、あのクソサドのこと好きアルカ｣


…これはどう答えるのが正解なんだ

好きだよって言っても私の恋は叶わない

それなら好きじゃないっていえばいい？


でも好きなのは事実


『…好きじゃないよ』


神楽｢…嘘は良くないネ｣


『好きじゃない』


好きじゃない。

好きじゃないから。

全然好きじゃない。


好きだよ。なんて言えない。


神楽｢じゃあ誰かに奪われてもいいアルカ｣


うん、いいよ

とは言えなかった


言おうとしたけど神楽ちゃんのパンチが飛んできたから。


避けるには間に合わないため手で受け止める


『神楽ちゃんこそ沖田隊長のこと好きなんじゃないの』


神楽｢別にあんなクソサド好きじゃないネ｣


なんだ。好きじゃないんだ。

少し安心している自分がいる。


神楽｢攻撃してくるヨロシ｣


『…じゃあ遠慮なく』


会話を交わしながらも両者攻撃はやめない


踏ん張って上に跳び、神楽ちゃんの後ろに回り込む


それが分かったのか神楽ちゃんが避ける


二人とも走りながら攻防を繰り返しているため周りからはあまり見えないだろう


夜兎と昼の猫のスピードは尋常じゃない


まさかここまで早く走れるとは


避ける

跳ぶ

走る

蹴る

殴る


両者共々攻撃はまだ1発も当たっていない


ふと神楽ちゃんがバランスを崩してよろける


今だ


蹴りを入れようと跳ぶ



瞳孔が開くのが分かる


神楽ちゃんはハッとこっちを見て構えた



沖田｢何してるんでィ｣


沖田隊長……？



横からかかった声を聞いて蹴りの体制をやめ、くるりと一回転して着地する場所を変える


どちらが怪我してる訳でもないし


私も神楽ちゃんも立っている


でも真っ先に沖田隊長が向かったのは神楽ちゃんの所だった


羨ましい


神楽｢おいクソサド、邪魔するなヨ。いい勝負だったアル｣


『…では私は見廻りに戻りますね』


言い合いながらも仲良さげに見える2人を見ていたくない


私は公園から出た

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