1杯目 ページ1
あの日は土砂降りの雨だった。
生憎、傘を持ち合わせていなかった私は人混みの中をただ、濡れて歩いた。
道の外れに避けると人はこれっぽっちもいない。
ソウル市の真ん中でもこんな所はあるのか。
静かで大した店もない通りをまた、濡れて歩くだけだった。
『……っいった……』
この雨のお陰で着けてたカラコンが取れてしまった。
これがかなり痛い。
そして次第にどんどん強くなる雨風。
『本当についてない。』
そんなことしか思わなかった。
.
ほんのちょっと雨宿りがしたかった。
別にもうずぶ濡れだからなんとも言えないが。
『あ……寒い……』
もう一度バックの中を漁る
今は""傘よ出てこい""しか頼んでいない
神様……頼みます。
.
Jm「何やってるのそこで……」
貴方は呼んでないです。
私は傘を呼んだはず……。
Jm「ね、聞いてます?」
私の顔を下から伺うように見てくる
『……すいません。すぐどきます、』
今すぐこの場からでたかった。
外は土砂降りの雨でもさ。
こんな顔見せられないよ
赤の他人でも。
Jm「だめでしょ。」グイッ
私の冷たい腕を掴まれた。
そして強い力で中へ押し込められる。
.
ウッド柄の壁と床
ほんのり所かかなり香る珈琲の匂い。
ドアを開けると共に鳴るベル。
Jm「ジンヒョン、客。」
Jn「……んー。今は準備中」
『あの、結構です……』
Jm「あ、ジンヒョンの事は気にしなくていいから。」
"ちょっと待って"と言い奥の部屋へ小走りに走り去って行った。
Jn「ジミンが珍しいねぇ……」
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凛音(プロフ) - 楽しく読ませてもらってるのですが…如何せん誤字が多くて困ってます…。更新する前に目を通した方が良いかもしれないです。 (2020年3月20日 2時) (レス) id: f2426a3f71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しし | 作成日時:2019年4月6日 23時