36 ページ37
りゅちぇとご飯に行って2週間が経った。
その間にもうすぐ始まるライブのリハや話し合いなどが本格的に始まり、私はドラマの撮影もあり、遅れを取り戻そうと夜は毎日残って練習している。
大ちゃんも演出のことをやったり、ドラマの撮影が始まったりして忙しくしている。
そんなこともあって、この2週間、大ちゃんから夜の連絡はなく、私も毎日遅くまで事務所にいる状態だった。
恭平「A〜」
皆が帰ったあと、少し休憩してから練習しようと思ったら恭平くんが後ろから抱きしめてきた。
「恭平くん、まだいたんだ」
恭平「Aがいっつも残っとるから俺も今日残ろうかな思うて」
「そうなんだ。
いつも1人だから嬉しい」
恭平くんはあの告白からも変わらず接してくる。
唯一変わったことは
恭平「え〜もうめっちゃ好きや〜」
頻繁に好きと言い始めたこと
「はいはい笑
さ、練習始めよ！」
そう言うと恭平くんも一緒に練習を始めた
お互いでアドバイスを言い合ったり、分からないところを教えあったり…
恭平「はぁ〜！
疲れた〜！」
「疲れたね〜！
そろそろ終わろうか！」
2人で練習しだして1時間以上
恭平「そうしよそうしよ」
今日は終わることになり、帰る準備をする
恭平「なぁA〜」
「何〜？」
恭平くんが話しかけてくる
恭平「この後って大丈夫？」
「この後？
特に何も用事はないけど…」
恭平「ほんま？！
じゃあさ、この前の飲み直しせえへん？」
確かにこの前は途中で帰ってしまったから…
「うん、いいよ」
恭平「え？！ほんま？！
じゃ！行こ行こ！」
そう言って恭平くんは私の手を取ってきた
恭平「今日は男らしさ全開で行くでぇ〜！」
そう言いながら2人で事務所を出た
着いたのは居酒屋の個室
恭平「好きな人と2人きりになりたいけどさ、まだ恋人やないしな。
Aとは真剣に向き合いたいから、今日はいつも通りの居酒屋にしたけどええ？」
「ふふ笑
いいよ笑」
恭平くんが慎重になってることを聞いて少しキュンとした
今日はいっぱい恭平くんと向き合おう
そしてりゅちぇが言ってた通り、しっかり考えてみよう。
それから2人でビールを飲み始め、2人でお酒がいい感じに入ってきた頃
prrrr……
私のスマホに着信があった
表示された名前は
“大ちゃん”
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 177人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぽんす | 作成日時：2024年2月21日 11時
