私たちの関係って…【nnw】 (ページ33)

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藤原side

今日の番組の収録が始まる前

俺はあることに気づいた

Aの首筋にある赤い跡

Aは隠すように少し襟が長めの服を着ているが、ふとした時に見えてしまった

多分ほかのメンバーば気づいてない

恭平に付けられたんか？

それとも全く違うだれか？

そのことに疑問は持ちつつ

昨日の恭平とのことが気になり、そのことをまずは聞くことにした

恭平がAを好きなんはもうバレバレやったし、

アピールを頑張っていたことも知っている

それと同時に、大吾とAが両思いなことも

このことを知ったんは、グループが結成されてすぐぐらい

俺と大吾はなにわ男子が結成される前から仕事が一緒になったりすることが多く、仲は良かった

でも、Aとはグループが一緒になるまでは大橋から色々聞いていたけど、仕事で一緒になってもあまり話すことがなかった

Aが入所してきた時、それはもう俺の周りも大騒ぎやった

女がこの事務所に入ってきた

スカウトらしい

絶対辞める

そんなことばかりを聞いて、俺は顔をこっそり見に行ったことがあった

その時、Aはちょうど大橋と残ってダンスの練習をしていた

一生懸命大橋に分からないところを聞き、鏡に向かってひたすら踊る姿を見て

みんなが思ってるような生半可な奴やない

そう思った

でも、やっぱり女ってこともあってか

なかなか話すことができんかった

そんな時に決まったなにわ男子の結成

Aと俺の名前があった

正直この時の俺は

このグループが最後のチャンスや

そればかり考えていたからか

Aの名前を見た時、

デビューは厳しいんやないか？

そんなことを思ってしまった

でも、そんなことを払拭したのは

結成後すぐの集まりで初めてAとしっかり話した時だった