20 ページ21
恭平side
それからは、これまで関係を持っていた全ての女と関係を切った
時には暴言を吐かれたり、ビンタされたりすることもあった
でも、Aに振り向いてもらいたい
そう思いながら、今までのことを精算した
Aへのアピールも頑張った
追われる恋愛ばかりだった俺
初めて追う恋をした
できることは何でもした
横にいてたくさん話したり
Aが嫌がらない程度のスキンシップをしてみたり
メンバーからはチャラい恭平って思われてるかもしれん
それでもええ
Aさえ振り向いてくれたら
でもやっぱり大吾くんは強敵やった
Aが入所した頃、初めて手を差し伸べたのは大吾くん
それから、いつもAを見かければ横に大吾くんがおった
大吾くんにとってもAにとっても
お互い特別な存在なんやって気づいとった
普段はあまり話さない2人
でもどこかで強く繋がっているのがわかる
誰にでも優しいA
でも大吾くんを見る目はそれ以上に愛しそうな目をしとる
でも俺は諦めきれんかった
大吾くんはAのことどう思っとるんか知らんけど
まだ2人は付き合ってなさそうやし
俺を意識してくれれば…
そう思って俺はAをご飯に誘って告白した
まだ振らんでほしい
やって、まだ大吾くんと付き合ってないってことは俺にも可能性はあるってことやん？
でもやっぱりそう上手くは行かん
Aのスマホにかかってきた電話
大吾くんやった
Aは優しいからすぐに出ようとせんし、電話の後も動こうとせん
でも俺は知っとるよ
大吾くんのとこに行きたくて仕方ないんやろ？
今日のところは勘弁したる
やから俺、明日からはもっと本気だすから
好きになってや
絶対後悔させんから
そう思いながらAが出ていった方を見つめた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 177人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぽんす | 作成日時：2024年2月21日 11時
