私たちの関係って…【nnw】 (ページ11)

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※しばらく道枝さんsideが続きます

道枝side

大吾「あ！道枝〜！」

レッスンが終わり、最近初めていただいた俳優のお仕事に向けてセリフを別室で覚えようと廊下を歩いていた時、大吾くんから話しかけられた

駿佑「大吾くんどうしたんですか？」

大吾「ちょっとな、お願いがあって話しかけたんやけど、今大丈夫やった？」

俺が片手に持っていた台本を見てそう言ってきた

駿佑「いや、そんな急ぎではないので大丈夫ですよ」

大吾「なら良かった。
あんな、Aがな、初めてドラマに少し出ることになったんやけど、演技のアドバイスをAにしてくれへん？」

耳を疑った

俺がAに？

演技なら俺より大吾くんの方がいくつもドラマに出て経験値も高いはず

駿佑「俺が教えるより大吾くんの方が演技いっぱいやってるし、アドバイスできるんやないですか？」

大吾「俺も一応アドバイスはしたんやけど、道枝も最近出るようになったし、色んな人からアドバイスもらった方がええんやないかなって思ってんねん。
しかも俺、道枝の演技が好きやねん」

この時感じた

大吾くんはAと色んな人を繋げようとしているんだと

断ろうとしていたけど心の奥底で「話してみたい」「近づきたい」という気持ちが込み上げてきた

駿佑「俺の演技を褒めてくれてありがとうございます。
……大吾くんがそう言うなら、こんな僕で良かったらアドバイスしますよ。あんまり参考にならへんかもしれんけど…」

そういうと大吾くんは俺の手を取って両手で包んできた

大吾「ありがとう!!
Aな、今大橋さんとダンスの練習してんねん！
もう終わると思うから、一緒に行こ！」

そう言われて大吾くんについて行った部屋には、俺が話したいと思っていたAが大橋くんと一緒に真剣な眼差しで鏡に向かって踊っていた

曲が終わると

大吾「A〜！
俺が昨日言ってた道枝連れてきたで〜！」

そう大吾くんがAに声をかけると、高い位置で結われたポニーテールを揺らしながらAがこちらを向いた

「あ！大吾くん！
わざわざありがとう！」

そう言いながら走ってこちらにやってきた

大吾「この人が俺が言ってた道枝駿佑！
俺結構道枝の演技好きやねん！道枝からも色々教えてもらい！」

大吾くんが自己紹介をすると、Aがこちらに目を向けた