たるちモード突入 ページ10
｢俺は茅ヶ崎至。よろしくね｣
煌びやかなイケメン営業スマイルを向ける至さん。自己紹介などせんでもあなたの事はどこぞのサイコストーカーばりにほぼ知っています。
｢速水Aです。こちらこそよろしくお願いします｣
つい普通に名乗っちゃったけど、まぁこの世界なら俺を知ってる人もいないし大丈夫だろ。
俺も全力で爽やかなスマイルを返す。
すぐに｢Aってイケメンだね｣とかいう皮肉を言ってきたこの人を殴り飛ばす権利は俺にも充分あると思います裁判長。
何がイケメンだねだ。至さん本当に人間？ちょっと腐った女性達の妄想によって生まれたアンドロイドなんじゃないの？
しかも名前呼びと来た。強すぎる。
｢至さんがそれ言いますか……｣
呆れながらも言い返し、お互いあまりプライベートを侵さないよう当たり障りのない会話をする。
俺としてはたるちの姿も見たいところだけど、そもそも話してるだけでもう心臓が止まりそうだ。
｢大体なんで俺に付いてこようなんて……って、至さん？｣
隣を歩いていたはずのイケメンを見失い辺りを見回すと、少し後ろで立ち止まっていた。
何事かと思いその視線を追うと、ピタリとある看板が目に入る。
ゲームの宣伝用の看板だ。
(あ、ここゲームセンターか)
釘付けになって見ている至さんの隣まで戻ると、俺も一緒になって看板を見る。
｢……！こ、これ！｣
鮮やかなイラストに迫力のあるキャラクター達とその構図。それは紛れもなく、俺が元の世界でやっていたソシャゲの一つだった。
しかも最近このゲームの人気度が高まったことで舞台化が決まり、主役に選ばれてガッツポーズしたやつ。
｢マジか……！！｣
思わず目を見開いていると、隣にいた至さんに声をかけられる。
｢Aってゲーム好きなの？｣
｢はい。俺結構このゲームやり込んでて。今はこの通りスマホも財布もない無一文ですけど……｣
昨日以来触ってないしそろそろやりたい。いやゲーマーってのは体力満タンまでには消費しておきたいものだから。これ常識。
｢……ね、ちょっと寄ってかない？｣
｢え！あ、いや、でも俺金が……｣
至さんからの意外な一言に驚きながらも、改めて自分の情けなさを呪う。金さえあったら迷わず頷く所だったのに……！
｢まぁまぁ。その辺はお気になさらず｣
至さんは強引に俺の袖を掴むと、そのままゲームセンターという名の聖地へと足を踏み入れていった。
(というか、俺がお気にするんですけど！？)
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祐(プロフ) - 時雨さん» お返事が大変遅くなり申し訳ございません。もしよろしければどの話か教えて頂いてもよろしいでしょうか？分かり次第すぐに編集しようと思います┏○ﾍﾟｺ (2018年10月3日 14時) (
レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 役不足っていうのは自分には役目が軽過ぎで満足できないなんて言うときに使う言葉ですよ (2018年9月10日 14時) (レス) id: cf954cb7db (このIDを非表示/違反報告)
Syu(プロフ) - 漣凪さん» ありがとうございます！今は面白いの一言が続ける気力になっております。むしろ妄想して貰えるなんて嬉しさで爆ぜそうです。頑張ります！ (2018年3月3日 12時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
漣凪(プロフ) - とても面白かったです！ついつい自身でこの先の展開を妄想してしまいます(←変人)。更新頑張ってください (2018年3月3日 1時) (レス) id: 87e449a00b (このIDを非表示/違反報告)
Syu(プロフ) - 茜さん» ありがとうございます！文字数制限に毎度ひいひい言っておりますが頑張ります (2018年2月25日 21時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祐 | 作成日時：2018年2月23日 1時
