お仲間認定 ページ11
あれからゲームセンターに連行された俺は、数多くのゲームを(主に至さんに付き合い)めちゃくちゃ遊んでいた。
「それにしてもすみません……こんな出してもらっちゃって……」
ようやく俺達が店を出る頃には空はすっかり赤く染まっていて、二人の手には沢山の景品やら何やらが入った袋が下げられている(もちろん至さんによって外からは見えないカバー付き)
「ああ、あんま気にしなくていいよ。てかあんな少ない予算でこれとかかなり有難い」
入っている景品は殆ど至さんが欲しがっていたフィギュアや戦のお供である。
俺は大きいクレーンゲーム(輪っか落とすとかフィギュアとか)が大の得意分野で、至さんに頼まれては担当させて頂いた。
元々舞台俳優になる前はゲーセンは庭みたいなものだったし。
「たまたま取れたようなもんですから」
建前でそうは言うけど、俺がゲストの番組のロケ地は大体がゲーセンであることはもはや俺を知ってくれている人の殆どが熟知している。
そういう番組ってゲストの為には結構尽くしてくれるよね。専属の人とか呼んでくれて助かるんだわ。
「あれでたまたまとか……怖」
「というか、それを言うなら俺もかなり至さんに取ってもらっちゃって……」
俺の手提げは至さんに比べればかなり小さいが、中には多くのグッズが詰まっている。
偶然見つけた三角のミニクッションとキーホルダーは未来の誰かさん用だ。
「俺は小型のが得意だから。てか欲しいものばっか大型で萎える」
「そういう時はまた呼んでください。俺ガチャ代打要因としてもかなり使えるんで」
「……マジ?じゃあ早速」
スっと差し出された画面のボタンを押し、画面が切り替わる。
俺は悲しい事に自分のガチャは出ないくせに他人のは出るという悲しい運を持って生まれた男で、その実力は友人のお墨付きだ。
「「確定キタコレ!」」
ちょっと不安だったけど無事にSSRを引き当てる事が出来、俺と至さんは声を揃えてガッツポーズを取る。いや本当でて良かった。
「A、お前連絡先教えろ」
……なんだかんだ至さんに懐いてもらえました。
そんなこんな話をしている内に、目的地の駅へと辿り着いた。
「お、この辺の物件とかどうです?」
「いや、ここはちょい狭い」
「充分広いですよ……」
なんて他愛もないやり取りをするくらいには仲良くなって、俺的にはかなり嬉しい。
注文が多いと思いつつゲーセンのお礼にと部屋を探していると、至さんに誰かがぶつかった。
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祐(プロフ) - 時雨さん» お返事が大変遅くなり申し訳ございません。もしよろしければどの話か教えて頂いてもよろしいでしょうか?分かり次第すぐに編集しようと思います┏○ペコ (2018年10月3日 14時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 役不足っていうのは自分には役目が軽過ぎで満足できないなんて言うときに使う言葉ですよ (2018年9月10日 14時) (レス) id: cf954cb7db (このIDを非表示/違反報告)
Syu(プロフ) - 漣凪さん» ありがとうございます!今は面白いの一言が続ける気力になっております。むしろ妄想して貰えるなんて嬉しさで爆ぜそうです。頑張ります! (2018年3月3日 12時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
漣凪(プロフ) - とても面白かったです!ついつい自身でこの先の展開を妄想してしまいます(←変人)。更新頑張ってください (2018年3月3日 1時) (レス) id: 87e449a00b (このIDを非表示/違反報告)
Syu(プロフ) - 茜さん» ありがとうございます!文字数制限に毎度ひいひい言っておりますが頑張ります (2018年2月25日 21時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:祐 | 作成日時:2018年2月23日 1時