拳が9つ ページ9
『はいお粥。食べて』
部屋で大人しく寝かされるエースにスプーンに乗った手作りのお粥を差し出すと「いらねぇ…」とそっぽを向かれてしまった
『食べて。美味しいから』
「要らねぇったら要らねぇ!!」
『要らなくない。アーンして栄養つけなきゃ死ぬよ』
「こんくらいの風邪でしにゃしねーよ!!つーか___!!」
エースはそう言って口元に押しやったスプーンをよけるとゆいの隣にあるお鍋をビシッと指さし
「そんなもん食う方が死ぬだろ普通!!」
と、怒りの血相で叫んだ
病人とは思えない剣幕だ
『ちょっとこんなもんてなによ、人がせっかく作ってやったのに。お粥』
「お粥の概念超えてんだよ!!何入ってんだその鍋には!?」
ゴポゴポと火から離した今でも煮たっている鍋の中には。数種類のキノコ、数種類の山菜、数種類の虫その他もろもろ…
私がクソジジイにジャングルに放り込まれた時に食べてた正真正銘風邪と怪我に効くものばかりだ
何が不満なんだろうか…
『………あｯ。キノコ嫌い？』
「虫だよ!!虫!!どう考えても場違いだろうがこの虫たち!!」
癖のあるキノコかと思って聞いてみたら即答で違う言われた
それどころか虫が嫌らしい。この餓鬼は
貴重なタンパク源だと言うのに好き嫌いが激しい餓鬼だな。だからそんなヒョロなんだ
『分かった。じゃぁコオロギは私が食べるからミルワームは食べて。芋虫なら虫の原型とどめてないから行けるでしょ』
「何をどう繋げてそうなったんだ?無理だよ。絶対食わねぇから!!」
そう言ってゆいを恐ろしいものを見るような目で睨んでくるものだから、当の本人はため息をついて仕方なく
「私はこれを食べて強くなったのに……」と小さく囁いた
「………ェｯ!」
瞬間。目の前の少年が一瞬目を輝焼かせたのをゆいは見逃さない
『まぁ。虫もまともに食べられないならあれだけヘナチョコでも仕方ないと思うけど……。ホントに気にしないで人には好き嫌いがあるものだから。仕方ないと思う』
その輝きを誘い込むように、心底悲しいという顔を貼り付けながら言うとエースは布団から身を乗り出し始めた
「この餓鬼ちょろいな」内心で呟くとゆいは輝き続けるエースの顔にスプーンを近づけて「あーん」と食べるように誘う
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星猫 - そうですか。一緒に合作しませんか？もちろん、貴方の知ってるアニメで。 (2021年4月5日 18時) (
レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
爆音小僧(プロフ) - 星猫さん» すみません、ドラゴンボールもよくわからないです(T ^ T) (2021年4月5日 18時) (レス) id: 94fcd95241 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 高評価しました！一緒に合作しませんか？ドラゴンボールは知ってます？ (2021年4月5日 18時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：爆音小僧 | 作成日時：2021年4月4日 18時
