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「ねぇねぇ、Aちゃん!渋谷くんと付き合ってるの?」
わたしが大人しくすばるの寝顔を見つめていると
ふたりの女の子が近づいてきて聞いてきた。
...名前、なんだっけ、
覚えてないや。
「付き合って、ないよ、」
なんとか、ぎこちない笑顔だったけどそう返した。
「え、そうだったの?ずっと一緒に居るんだもん、付き合ってるのかと思ってた〜」
ふたりで顔を合わせて、楽しそうに会話している。
「お昼の時間もいつもふたりでどっか行くしね?絶対なんかあるんでしょー?」
「なんにもないよ、お昼の時間はいつもふたりでお昼買いに行って屋上で食べてるの、」
なんとか、嘘を並べて女の子たちを大人しくさせる。
「そうだったんだぁ、」
「うん、すばるとは、友達だよ」
わたしがそう言うと、女子たちは話題を切り替えて楽しそうに会話してる。
...せめて、わたしの元から去ってから話してくれないかな、
居づらいんだけど、
なんだか、気まずくてわたしも机に突っ伏して寝ようとしたとき、
『A、』
「あ、起きたの?」
『行こか、』
「え、でも、授業始まっちゃう、...」
『そんなんええて、』
すばるはわたしの腕を掴んで教室を出た。
遠くで、それを見たさっきの女子たちの声が痛いほど耳にこびりついた。
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作者名:ふぅりん | 作成日時:2018年11月28日 21時