3 ページ3
『なんで、こんなとこなんかおんの』
「理由なんていらないでしょ」
『ふ、友達おらんの?』
面白おかしくそんなこと聞いてくるから
「悪い?…ていうかわたしは自分からひとりになろうとしてるから。」
って、睨みながら言ってやった。
『いや、俺も同じやし』
「え?」
『俺も、お前と一緒や。
ひとりになりたくてここに逃げてきた。』
窓の外を眺めながらそういう彼。
へぇ、仲間じゃん。
とは、ならなかった。
同じとはいえ、わたしはひとりを貫きたい。
「ひとりになりたいなら、ここにいちゃダメじゃん」
『お前と俺は似てるから、別にええ』
はぁ?
「似てる?どこが、」
『んー、その性格とか、何かを映してるようでなんにも映してない、その目とか、』
「…、」
『なんか、お前、抱えてんのやろ。』
怖い、そう思ったわたしは
そう問いかけた彼の言葉を無視して
教室を飛び出した。
教室を出る時にかすかに彼が笑っていた気がしたのは、きっと気のせい。
95人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ふぅりん | 作成日時:2018年11月28日 21時