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「ねぇ、すばる」
『ん?』
「なんでも、ない」
ただ、名前を呼びたかった。
あなたの名前だいすきなの、
すばる、かっこいい名前
強そう。
でも、そうじゃないんだね
強くなんかない
それは、わたしが1番知ってる
『なぁ、A』
「なぁに」
『教えてや』
「なにを?」
『お前のこれまでのこと』
「これまでのこと、」
『苦しいなら、話さんでもええ、けど
悲しいなら、泣いたらええ。ゆっくりでもええ。やから、教えてよ、お前のこと、抱えてるものを』
「すばるはさ、不思議だね」
『え?』
「きっとね、今の言葉を他の人に言われてたなら、苦しくて苦しくてたまらないと思うの。でもね、なぜか、すばるに言われると
話したいって思っちゃう」
『…』
「それって、きっともう、あなたに依存してるからなんだよね」
そう、あの日、あの時
初めてすばるにあった時からわたしはもう
彼の見透かしてしまう目に吸い込まれていて
彼に依存していた。
もうきっとわたし
すばるなしじゃいられない。
「わたしってね、かわいそうな子なの」
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作者名:ふぅりん | 作成日時:2018年11月28日 21時