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『お前は、Aは何を抱えてん、』
「わたしは、…」
なんで、だろう
ほら、また
苦しくなる、息がうまく吸えなくて
『ほら、苦しいやろ?』
「え?」
『そういう風に聞かれると、俺も苦しいねん。答えられへん。きっと、まだ言う時やない、』
そっか、
そうだったんだ。
確かに、質問された時
苦しかった、答えられなかった。
自分が抱えてるものなんて、考えたくなかったんだ。
悲しくなるから、
わたしは、そんなこと考えないで
すばるに聞いてしまった。
「ごめんね、」
『ん、ええよ、別に。
いずれや、いずれ。
言いたくなる時が来るって』
「ぅん、」
いずれ、
わたしたちがもっと
大人になって、強くなったら
こういう話なんてきっと
痛くも痒くもなく
悲しくも苦しくもなく
笑い飛ばして話せるんだろう、
そんなときがいつ来るかなんて
わからないけど
でも、きっと、くるといいね。
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作者名:ふぅりん | 作成日時:2018年11月28日 21時