イレギュラー (ページ44)

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七章紅蓮と冷血④ ページ44

ー宝条旅館周辺
「おらおらぁ!!さっさと出てきなよ！こんなんじゃ全然つまらないぞ!?」

メアリーは乱射を止めて、そう声をかけたがA達が出てくる気配がない。

「……もしかしてもうやられちまったのか？あいつらそんな弱いはずがないのに……」

そう呟いた瞬間。突然眩しい光を浴びせられた。

「うわっ?!なんだこれ……!!」

メアリーはすぐさま両腕で光を遮った。しばらくしたら光は消えたが、銃声が鳴り響き、撃たれた銃弾がメアリーの頬を掠った。

「っ?!銃弾!?あいつらやっと攻撃してきたな!!」

「そうだね。あなたがわざわざ乱射を止めてくれたからね」

いつの間にかメアリーの後ろには紫音がいた。メアリーが光を遮っている間、紫音が隙をついて彼女の元まで来たのだ。

「なるほどね……さっきの光はあたしを近づけるための目くらましだったのね……」

「そういうこと。それじゃ本番といこうか」

紫音は刀を引き抜き、能力を発動させた。
そして狐火をメアリーに向けて投擲した。しかし狐火はメアリーの銃弾によって、消えてしまった。

「やっぱりそうなるよね……本場はこっちだけど」

どういうことだとメアリーは聞こうとした瞬間目の前に短刀が投擲されていた。メアリーは紙一重のところで短刀を避けた。

「……さっきから不意打ちばっかでつまんないな～正々堂々という言葉を知らんのかね？」

「君動体視力すごいな……さすがやわ～僕の作戦をあっという間に台無しにするなんてな～」

物陰から隠れていたもみじが拍手をしながら、出てきた。

「お前なんかムカつく」

「あはは～よく言われるんやわ～」

「決めた。まずはお前から殺す」

メアリーはそう言うともみじに向けて、銃を発砲したがひらりと避けられてしまった。

「お前なかなかやるな～タイマンでやりたいね。ということで残りの奴らはこいつらの相手でもするんだな」

メアリーがそう言った瞬間、狭間が現れそこから大量のまがれが出てきた。

「うわっ!!こんなにも!?」

「三人とも！僕のことはええから、まがれの討伐をお願い!!」

「了解しました!!」

A達はすぐさま周りにいるまがれの討伐に向かった。

「いいのかい？後輩たちに任せておいて。あれでもかまあまあ強いまがれだよ？」

「大丈夫やって。あの子らは前より強くなっとる。あまり彼らを舐めない方がええで？」

「フッ。そうかい。ならお前を早くぶっ倒して、あいつらの強さをこの体で体感させてもらうよ!!

次回に続く