イレギュラー (ページ40)

今日:31 hit、昨日:16 hit、合計:15,884 hit

六章合宿⑦ ページ40

ー翌日宝条旅館周辺
「へぇ～あそこに異能力者がいるのか。さすがボスの情報能力だな」

Aたちが泊まっている旅館の近くの物陰に二人の男女がいた。

「感心していないでちゃんと監視を続けなさいよ？」

「わかってるって。それでボスからなんだって？」

「……今日の昼に襲撃だって。ほんとにあたしたちだけでいいのかね？シンとかレイジを連れてこればよかったんじゃない？」

「あいつらを頼らなくても大丈夫さ。俺は組織の中でトップ5だぞ？」

「ねえ自慢話はやめてくれない？それ何十回も聞いた。マジでうざいんだけど」

「それは悪かったな。じゃ俺はウォーミングアップしてくるから監視頼んだぞ」

「ちょ、ちょっと!!……ったくあいつはいつもマイペースだな……あいつがヒガンの中でトップ5なんて聞いて呆れるよ……」

翌日僕らは朝から鍛錬をしていた。昨日と今日の鍛錬のおかげでみんなは成長していた。僕と那珂川くんはあらゆる銃を使えるようになり、確実に照準を合わせるようになった。泰斗先輩と未果ちゃんは武器をちゃんと扱えるようになった。あねちゃんは自分の能力の魔法を使えるようになり、紫音先輩は少しの時間だけ能力を使えるようになった。そして僕らがお昼ご飯を食べる時に事件は起こった。

ー食堂
「みんな!!聞いてくれ！」

「ど、どうしたんですか？弥生さん」

「ここ周辺にまがれの反応が出た！悪いが、今すぐ討伐に向かってくれ!!」

「了解!!」

ー宝条旅館周辺
「こ、こんなにもまがれが……」

外に出るとそこには数十体のまがれがいた。

「とりあえず二手に別れて、行動しよう！僕とA君とあねちゃんと紫音ちゃんはここでまがれの討伐を行う。他の四人は一般人の避難をお願い!!」

もみじ先輩がそう指示すると、皆はそれぞれ別れて行動を開始した。

ー宝条旅館屋根上
「へぇ～なかなかやるじゃん。これは楽しめそうだね～」

『メアリー。そっちの状況はどうだ？』

「あたしらがよこしたまがれほとんど倒されてるよ。あいつら想定していたより、かなり強くなってるよ」

『そうか。ならお前がそいつらの相手をしてやれ』

「はぁ？なんでよ?!そうなると4対1になって、完全に不利なんだけど!!」

『お前の能力を使えればなんとかなるだろ。俺は他の奴らを片付けるから、あとは頑張れよ』

「はいはい……わかりましたよ……さあて……このあたし紅蓮のメアリーがお前ら異能力者を蜂の巣にしてやるよ!!覚悟しなよ??」

次回に続く