イレギュラー (ページ36)

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六章合宿③ ページ36

ー数週間後神祇本部前
神祇本部襲撃後から数週間経った後、神祇からこれからの戦いのために実力と仲間との連携を高めるために二泊三日の強化合宿を行うことになった。そして今僕らは合宿の集合場所である神祇本部の前で待機している。

「なんか修学旅行みたいだな～懐かしいな～」

「遊びに行くんじゃないんだぞ。月詠。これは俺らのレベルアップのための合宿だ。緊張感を持たないとダメだぞ？」

「うぅ……相変わらず那珂川くんは厳しいな～それにしても、今回の強化合宿に参加する人ってみんな顔見知りだよね？」

「そうだな。俺とお前、C班の泰斗先輩と紫音先輩、そして新人の紫月あねと佐々木未果の八人だな。それにこのメンツは弥生さんから指名だから、知ってる顔もあるのも当然だな」

「それと専属のコーチ二人も入るんだよね？かなりの大人数だな～でもなんかちょっとわくわくするな～この機会にみんなと仲良くなれるといいな～」

「まったくお前ってやつは……」

僕らがそう会話をしていると、本部の大きな扉から私服姿の弥生さんが現れた。

「やあやあ！諸君!!待たせてしまって申し訳ない!!パッと見全員揃っているみたいだが、ここにいない者はいないかな？」

「弥生さん八人全員揃っています」

「おっ！気が利くね～紫音ちゃん！ありがとうね～」

(紫音先輩いつの間に!?)

「じゃこれより神祇主催異能力者強化合宿を開始するぞ!!大まかな流れを説明するぞ！まず今からバスで宿泊先である旅館に移動する！旅館に着いてそれぞれの部屋に荷物を置いたら、戦闘着に着替えて訓練所に集合だ！それじゃあ諸君!!早速バスに乗るぞ！私について来てくれ!!」

「なんか弥生さんテンション高くない？」

「きっと本人も楽しみにしてたんだろうな。弥生さん楽しいことが好きだから」

「あ～なるほど」

その後僕らはバスに乗り、宿泊先の旅館に向かった。

ー宝条旅館紫陽花の間
「やっと着いた～それにしても広い部屋だな……僕ら三人が泊まるだけでもったいないくらいだな」

「ここは神祇が管理してる旅館らしいよ～時々色んな班がここで鍛錬しに行ってるんだって～」

「へぇ～そうなんですか！ってことは泰斗先輩はここ来たことあるんですか？」

「いや初めてだよ～行くにはお金を払わなきゃいけなくてね……何回も行ける機会があったけど、なかなか払えない額でね……」

「そ、そうなんですか……」

「でも今回は無償でやってくれるからよかったやん～」

「え?!」

次回に続く