イレギュラー (ページ21)

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四章こんな私でも① ページ21

ー紫月家あねの自室
「はぁ……疲れた……」

あねはベットに寝転び、そう呟いたあとポケットからスマホを取り出し、とある人にメールを送った。
そしてすぐに着信音が鳴った。

「相変わらず返信早いな～紫音ちゃんは……」

あねがメールを送ったのは紫音だった。あねと紫音は中学からの友達で高校に入学してからも、時々連絡を取り合っている。あねは紫音に『今週の土日空いてる？』と送ったのだ。紫音からは『日曜日は一日空いているよ』と返ってきた。

「日曜日か……空いてるね！よし！」

『日曜日空いてるよ～』

『急にどうしたの？』

『最近会っていないから、お出かけしたいな～って思って』

『あーそういうことね。別にいいよ。どこ行く？』

『うーんとね～最近近くに新しいショッピングモールができたから、そこに行こうかなって思ってる！』

『なるほどね～いいよ～』

『やった！"(ﾉ*＞∀＜)ﾉ』

『じゃあ場所とか調べておくね～』

『ありがとう!!お願いします！m(_ _)m』

『了解～じゃあおやすみ～』

『おやすみ!!』

あねはそう返信すると、歓喜の声をあげた。

「やった～!!紫音ちゃんと遊べる～!!楽しみだ～!!」

ー翌日神羅高等学校屋上
「……屋上に来るのは久々だな～ここはなんだか落ち着くし」

泰斗は学校の屋上で一人でのんびりと過ごしていた。今は昼休憩の時間であり、いつもなら教室で過ごしていたが今日は気分を変えて、屋上にやってきたのだ。

「……でも誰もいないのはちょっと寂しいな～あはは……そういえば、明日新人くんたちとまがれ退治をするって言ってたな～今日は金曜日かぁ～早いな～……そろそろ教室戻ろ」

ー神羅町白川山
神羅町には住宅街だけではなく、自然豊かな山も存在している。白川山に訪れたものがいた。

「ここが奴らの穴場か～たしかに人も少ないし、身を潜めるには格別だね」

銀髪で紫のメッシュの女性霜月羽音はまがれが住み着いていると言われているこの白川山に来た。

「おら！出てきなよ！まがれども！この霜月羽音がお前らの相手してやるよ！かかってこいよ！」

羽音はそう叫ぶと同時にまがれが羽音に向かって、襲いかかってきた。

「……遅すぎるよ。ゴミ共が」

羽音は持っていた鎌を一回振ると襲いかかってきたまがれを一気に倒してしまった。

「弱すぎワロタ。ほんとにここには強いまがれが出るのかね～？」

羽音はそう言うと、興味本意で山奥へと進んで行った。

次回に続く