瞳の奥に映るもの【シリウス･ブラック】 (ページ25)

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・楽器〇ページ25

それはシリウスとジェームズがクディッチに勤しんでいた時のこと

リリーとララは魔法薬学の質問をしにスラグホーン先生のとこに行き、ミーシアは変身術のレポートに追われていて図書館にこもってしまっているため1人になったのだ

なんだか何も無く1人で廊下を歩くのは久しぶりだなぁ

外では雪が積もったようで雪合戦をしている生徒が見える

寒さに弱いため自分もやりたいとは到底思えなかった

誰もいない教室に入り競技場の見える位置に座る

そしてローブの内ポケットにしまっていた横笛を取り出し静かに息を吹き込んだ

・

気づけばクディッチの練習は終わっていたようで元気に飛び回っていた選手の姿はいない

『私も早く教室に行かなきゃ』

横笛をケースに入れローブにしまおうとするとドアの方に人影が見えた

『ぁ、…シリウス』

シ｢あー勝手に聞いてて悪かった。すげぇ綺麗な音色だったから｣

『いや、全然聞かれるのはいいんだけど、いつからそこに？』

シ｢結構前から。練習終わって廊下歩いてたら音が聞こえてさ、来たらお前がいた｣

『そう、ジェームズ達は一緒じゃないの？』

てっきりシリウスがいるのなら他のチームメイトもいるのかと思ったけど

シ｢あぁ、あいつらには聞こえてなかったみたいだな｣

『次からは防音魔法もかけとかないとね』

シ｢なんで？俺はまた聞きたいけど｣

『ｯ、ありがとう』

てっきりシリウスは日本の音楽には興味がないと思っていた

幾ら反抗してるって言っても名家の人だしクラシックしか聞かないのかと

シ｢それ、なんて言う楽器なんだ？初めて見た｣

『横笛だよ。マホウトコロにいた時に教えてもらったんだ』

次の教室に向かいながら先程の話をする

シ｢変わった音だったな。メロディーも聞いたことない｣

『日本の曲だからね。ピアノとかとは違うのよ』

シ｢そもそも人が楽器を演奏してるの初めて見た｣

『えっ』

確かに魔法界ではわざわざ自分でやらなくても魔法で好きな曲を演奏してくれる

でも私は自分で演奏するのが好きだった

『楽しいよ？最初は難しいかもしれないけど慣れるとずっとやっていたくなっちゃうの』

シ｢へぇ｣

教室に着いてしまったため話は中断してしまったが今度ピアノの弾き方を教えてあげようかなとか考えていたAでした。

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親世代にはまだバンドがないという設定です…(´ ・ω|