続き ページ49
「…まぁ、状況的に考えて、皇帝と皇后が研究施設に売ったって言う方が合ってるよな…。仮にも皇族を誘拐して研究しようなんて思わんやろうから。…それに、あの人達やったら有り得へん話ではないからな…。」
「確かにそうだな。今となってはいない人物だから真相を聞くことは出来ないし、この子もその頃の記憶なんてないやろうから事実は闇の中やけど、仮にも当時の皇帝の子が誘拐されるとなると結構なニュースになるやろうし、そうなると少なくとも当時の国の重鎮であった俺の親や大先生の親に話が入らない訳が無い。秘密裏に処分されたと考える方が妥当や。」
グルッぺンと鬱が真剣に話している中、ゾムは
「ちぃたん可哀想にな…。でも安心しぃ、ちゃんと俺が愛したるからなぁ。」
と件の少女を抱きしめ、シャオロンもゾムから少女を離そうとしながらも
「ちぃたんここで楽しい事沢山しようなぁ」
と少女の頭を撫でた。
「コネシマ。」
ずっと黙りこくるコネシマにグルッぺンが声をかけると
「なんや。」
とぶっきらぼうに返された。
「それでもまだこの子が軍に入るのを否定するか？」
その言葉にコネシマは
「当たり前やろ。妹を危険な目に合わせるわけにはいかんやろ。」
と堂々と答えた。
「理由は変わったけど、軍にいるべきでは無いと思う。俺の記憶が正しければまだ13〜14位の普通やったら義務教育を受けてるガキや。この国は少年兵を使わんでも生きていけるくらいの兵力はある。なら、軍に所属させる意味はないやろ。もっと、自由に生きさせるべきとちゃうんか？」
「…シッマの気持ちは良くわかる。やけど、グルちゃんの話聞く限りやと、この子は軍の外に出したら危険や。…勿論この子自身がこの国に危害を加えるかと言うと多分そうではないんやと思う。でも、命令に反する事がないように躾られてたんやとしたら命令でこの国が不利益を被るような事があるかもしれんし、何よりこんな常人離れした兵器のような子、他国が欲さん訳がないやん。軍にいた方が守りやすい事は分かるやろ？」
「…だからと言って幹部にせんでもええやん。俺らやって危険と隣り合わせな状況におる。そんな状況に…入れさせたいと思う兄は居らんやろ。」
グッと堪えるような表情にその場に居た全員がコネシマから目を離せなくなる。
「…シッマ…お前やっぱ心あるな。」
「…ずっとある言うとったやろ。」
…更新…バイトが忙しいんす(´；ω；｀)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 267人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ムッチャまっちゃ - 天才ですか？天才なんですか？simaさんのお話すごく面白いです！ (2022年8月28日 12時) (
レス) id: 41cf5c918b (このIDを非表示/違反報告)
紲那(プロフ) - simaさん» 大丈夫です！僕もナマケモノなんで！！ (2022年8月21日 20時) (レス) id: 280664fa32 (このIDを非表示/違反報告)
sima(プロフ) - 紲那さん» なるほど！！私ナマケモノ更新ですけど大丈夫すかね、、頑張っては見ます、、 (2022年8月21日 12時) (レス) id: 1f73607c6b (このIDを非表示/違反報告)
紲那(プロフ) - simaさん» simaさん、コメントありがとうございます！募集企画っていうのは簡単に言うと、参加者を募集して合作する……みたいな企画です！めちゃくちゃ簡潔で申し訳ない…。企画できるように頑張ります！ (2022年8月21日 12時) (レス) id: 280664fa32 (このIDを非表示/違反報告)
sima(プロフ) - 募集企画すぐ飛んでいきやす！募集企画の意味分かんないけど((ﾎﾞｿｯ あの、、募集企画ってどんなものか教えてください、、でもどれにしろ絶対飛びに行きます！！！！ (2022年8月17日 20時) (レス) @page25 id: 1f73607c6b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
