続き ページ42
〈博士の心音センサーがさっき反応を辞めた。博士はもう居ない〉
その言葉にゾムとロボロはほっとしたような表情になる。
「ちぃたん、俺らが居らんくなった後、アイツと何処に居ったん？」
〈ここから南東に約○km離れたR国国境付近に建てられている研究施設です〉
「そこは…」
「先日、オスマンとゾムを襲った研究施設やな…。今はシャオロンとシッマが壊してる最中やと思うわ。」
この戦争の原因となった襲撃事件、その研究所に少女の言う博士が居たなら確かに今頃殺されていてもおかしくは無い。
「シャオロンやろな…。」
「せやな…。シャオロンもアイツのこと嫌っとったし、まぁ、俺らも嫌いやったしアイツのした事考えれば自業自得やん。」
「俺も行きたかった…。」
「あんさん、怪我しとるやろ。いくら傷が人よりはよ治るからって無理はアカン。」
「でも…」
と不貞腐れるゾムに
「お前、残っとらんかったらちぃたんに会えんかったかもしれんのやぞ。」
とデコピンを食らわせるロボロ。それを聞いたゾムは
「せやな！ちぃたんに会えたもんな！！」
と少女に頬ずりをした。 少女は相変わらず無表情だった。
だいぶ無言が続いた後だった。
「ちぃたんは命令に従って生きとんねん。」
突然ゾムが悲しそうな顔でそう言った。
「命令…？さっきも言っとったな。」
「うん。あの研究施設で生み出そうとしてたのは完璧な戦略兵器や。反抗することと無く、命令に従順で死ぬ事も恐れない人形。ロボロなんかがいい例やん。感情を無くす研究をされとった。完璧に感情が無い訳や無いけど…。
…でも、その完全体がちぃたんやねん。」
「完全体…。感情がないってことか。」
「せやね。俺じゃ完全には無くしきらんかったから赤ん坊の時からならってずっと実験を受けて、俺らと会った時には既に感情は無くて…。命令されんと動けん
…お人形さんみたいやった。命令外の事をしたらお仕置されるから。そんなちぃたんに年相応の事をして欲しくてエミさんは俺らの所にちぃたんを連れてきた。感情を無くす実験を受けていたとしてもちぃたんは俺らよりもちっこい子やから当然遊ぶの大好きで、ちょっとずつ感情を覚えていくはずやったんや。
…でも、兵器を作りたいアイツらがそんな事許してくれるはずもなく、エミさんは見つかって投獄されて、ちぃたんはより厳重に隔離されることになった。」
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ムッチャまっちゃ - 天才ですか？天才なんですか？simaさんのお話すごく面白いです！ (2022年8月28日 12時) (
レス) id: 41cf5c918b (このIDを非表示/違反報告)
紲那(プロフ) - simaさん» 大丈夫です！僕もナマケモノなんで！！ (2022年8月21日 20時) (レス) id: 280664fa32 (このIDを非表示/違反報告)
sima(プロフ) - 紲那さん» なるほど！！私ナマケモノ更新ですけど大丈夫すかね、、頑張っては見ます、、 (2022年8月21日 12時) (レス) id: 1f73607c6b (このIDを非表示/違反報告)
紲那(プロフ) - simaさん» simaさん、コメントありがとうございます！募集企画っていうのは簡単に言うと、参加者を募集して合作する……みたいな企画です！めちゃくちゃ簡潔で申し訳ない…。企画できるように頑張ります！ (2022年8月21日 12時) (レス) id: 280664fa32 (このIDを非表示/違反報告)
sima(プロフ) - 募集企画すぐ飛んでいきやす！募集企画の意味分かんないけど((ﾎﾞｿｯ あの、、募集企画ってどんなものか教えてください、、でもどれにしろ絶対飛びに行きます！！！！ (2022年8月17日 20時) (レス) @page25 id: 1f73607c6b (このIDを非表示/違反報告)
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