幼女じゃないもん20 ページ23
「いきなりこんな所に連れてこられてびっくりしたでしょ。」
『うっ、うん。私普通の家庭で育ったからこんな所来る機会なかったし…。でも、料理すごく美味しかった！！』
そう言うと、塩戸くんはふっと笑って
「先輩が楽しそうなら良かったです。」
と言った。その顔にドキッとする。
「俺らが大会に出る度にグルッペンさん予約してくれてるからもう俺ら慣れちゃったんですよ。コネシマさんも裕福な家庭やから卒部式とか新入生歓迎会とかもこういうとこだし…。最初はあの人達も借りてきた猫見たいやったんですけど、慣れるにつれていつも通りになって…。その結果あの惨劇なんスよ。」
『そうなんだ…。楽しそうだなぁとは思うよ。あんなに食べさせられるのは……嫌だけど。』
「俺も嫌っす。まぁ、あの人も後輩にはそんな食害せぇへんし、A先輩にもそんな食害はしないと思うんで楽しんで見ましょう。」
『たっ、楽しんで見るの…？』
「部長とかまじで面白いんすよ！先輩も絶対笑えると思います。」
そう言った塩戸くんの顔はゲスかった。なるほど…。まぁ、塩戸くんはゲス顔でもかっこいいんですけどね！！
しばらくして真剣な顔に戻った塩戸くんは
「先輩、どうです？今日。俺、頑張ったんですけど。」
とこちらを見てこてんと首を傾げる。かっ、可愛い……じゃなくて…。
『サッカー、そんなに分かんなかったけど、塩戸くんのサッカーしてるとこ、キラキラしててすっごくかっこよくて…。』
「ふふっ。嬉しいです。」
頭を撫でてくれる塩戸くんに目を細める。頬を撫でられて、そのまま顎の下を撫でられて、猫になった気分である。
それはさておき、
『塩戸くんは…本当に私でいいの？童顔だし、よく年齢詐欺って言われるし…。』
とずっと気になってた質問をする。きっと塩戸くんならグラマラスなお姉様とかでも落とせる筈なのに…。すると塩戸くんは
「ロリ顔だからいいんじゃないですか！合法ロリ！！最高です、ありがとうございます。」
と真顔で言った。
『ふぇ！？そんな事思われてたの！？』
と驚くと、
「別にそんだけで告白したんとちゃいますからね？」
と慌てて言われた。
「好きなとこ言っていった方がいいなら全部1から言っていきますけど、聞きます？」
『いや！いいです！！』
「即答っすか。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 417人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しらたまみるるん - うおおおおおかみさくさいこういっしょうおがみます（よみにくいね⭐） (11月10日 21時) (
レス) id: ef9723c520 (このIDを非表示/違反報告)
紲那(プロフ) - 森の民さん» 最後まで読んで下さりありがとうございます！！そう言っていただけて光栄です！！ (2022年8月23日 19時) (レス) @page50 id: 280664fa32 (このIDを非表示/違反報告)
森の民(プロフ) - うおおぉ！最後まで尊かったです！さいこうだー！ (2022年8月23日 18時) (レス) @page50 id: 6c1a629d1f (このIDを非表示/違反報告)
紲那(プロフ) - あずきさん» いえいえー！ (2022年8月17日 21時) (レス) id: 280664fa32 (このIDを非表示/違反報告)
あずき(プロフ) - 紲那さん» コメ返ありがとうございます‼そうなんですね！教えていただき、ありがとうございます！！！ (2022年8月17日 4時) (レス) id: 452ba847db (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
