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Aチーム対Dチームの戦闘訓練は核への接触によるヒーロー側、Aチームの勝利に終わった。だが緑谷は左手重傷で保健室へと運ばれていった。
入試しかり個性把握テストしかり彼の無謀ともとれる個性の使い方には見ているだけのAも肝が冷える。
八百万の的確な講評に感心しつつ、次の対戦が自分のチームに決まり移動を始める。
先ほどとは場所を変え敵役になったA達は建物の中に入り核を配置した。4階に尾白と葉隠が待機し、2階の階段付近にAが潜伏する。
伏兵はAのみと相手に思わせておいて、核の周りに全裸になり目視不可能になった葉隠が息を潜めている作戦だ。Aはできる限りヒーロー側を足留め、逃がしたら追撃に出るという役目である。
陰に隠れて耳を澄ます。
開始の合図から少し経ち、そろそろエンカウントかと思った次の瞬間、
パキ…と建物全体が凍りついた。
(やられた…！！！！)
氷はローファーを覆っている。構わず足を抜こうと引っ張ると樹脂ごと白粉が剥がれるのが分かった。
コツ、コツと足音が近づく。相手が何でも凍らせてくるならば、先手必勝のみ。
床を蹴る。氷が割れて舞い、凍てついた空気に光が走る。
轟の姿を確認した瞬間上へと跳ね間髪入れずに繰り出された氷を避ける。後方に周り足払い、が、振り向きざまに氷柱を腕に食らった。ヒビは入ったが砕けてはいない。まだ繋がっている。
まだ戦える。
大きく踏み込み腕に張り付いた氷をへし折る。
破片を握り込み、ガラ空きの胴を狙った。
当たる。当てる。
｢ヒーローチーム、Win！！！｣
体中を反響するオールマイトの声に間一髪で拳が止まる。目の前の轟は荒く息を吐いている。
あと少しで、氷を刺すところだった。
その事実を認識して、すぐに轟に謝る。怪我の有無を聞くと大事ないようだった。
｢腕、大丈夫か｣
白粉から薄い空色が覗く腕を見て轟は尋ねた。
猛スピードで向かってこられたものの、本来なら重傷レベルの攻撃をしてしまったため罪悪感があるのだろう。Aは軽く腕を振り、
｢大丈夫！入ったヒビは光に当てればすぐに治るから、安心して！｣
と伝えておいた。
轟によって解凍された建物から出て尾白と葉隠に合流する。核に触れたのは障子だったようだ。目の前にいるのに何も出来なかった、と下唇を噛む尾白の肩を叩いてオールマイトの元へと急いだ。
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あかや - とても面白かったです！更新待ってます〜！ (2020年12月15日 13時) (
レス) id: 51d8bbe764 (このIDを非表示/違反報告)
ぱすてる - とてもよかったです(´；ω；｀) (2020年4月19日 18時) (レス) id: d34f4e9add (このIDを非表示/違反報告)
八百(プロフ) - みんなが名前を呼んでるとこでちょっと涙出ちゃいました…更新待ってます！ (2019年3月29日 21時) (レス) id: db047f61b6 (このIDを非表示/違反報告)
音春(プロフ) - 更新頑張ってください！(受験勉強も) (2018年12月1日 17時) (レス) id: f210cca1fd (このIDを非表示/違反報告)
星を見守る砂岩(プロフ) - すごく面白いです！更新頑張ってください！ (2018年11月16日 21時) (レス) id: 5a8ebe94bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さも | 作成日時：2018年2月9日 2時
