07 ページ8
学校生活2日目。
早速始まった高校の授業はプロヒーロー達が担当している。
名門校の名に違わず初めからレベルの高い内容に、いくら失わなければ記憶が消えないAも目を回す。 この学校では絶対に砕けてはいけない…と戦慄した。
昼休みは中庭のベンチで日光浴だ。ガラス張りのおかげで砂っぽいグラウンドに出ずとも光を存分に取り込める。
｢光がおいしい…｣
つい口からこぼしてしまったが周りに人がいないため変な目はされなかった。
そして。
午後からはお待ちかねのヒーロー基礎学である。
筋骨隆々の手によってドアが開かれる。
今まで画面越しに見てきたNO.1ヒーローの登場に教室内は一気に盛り上がる。圧倒的なオーラに画風が違うように感じる。自分が目指すのはこれだ、と認識すると背筋に軽く衝撃が抜ける。初めての武者震いだ。
｢早速だが今日はコレ！！戦闘訓練だ！！！｣
掲げられたBATTLE の文字に否が応にも気分はあがる。しかも入学時に丹精込めて考えた自分専用のコスチュームを早くも身につけるのだ。受け取ったケースがAにはこの上ない宝物に思える。
このコスチュームはAと記憶の中の仲間達とを繋ぐ唯一のモノであるからだ。
更衣室から出て演習場へと向かう。白い半袖シャツに黒いネクタイとトップス、ボトムは短くぴったりと体に沿う。ハイソックスはずり落ち防止にソックスガーターを付けた。腰には捕縛用ロープをベルト代わりに巻き付けてあり、黒々としたローファーはよく足に馴染んでいる。
草原に佇む仲間達が着ていた服飾。彼らは腰に長刀を提げていたようだったが、危険物は別に免許が必要だと案は通らなかった。
彼らが見つけやすいように、着慣れて自分に馴染むデザインを要望書に書いた。
ただ違和感があるのは、これを作ったのは彼でないという事。
オールマイトから告げられたのは屋内対人戦闘訓練というもの。敵とヒーローに分かれて屋内戦をするのだという。
くじで決まったチームはIで尾白、葉隠と同チームだ。これまたくじで決まった対戦相手と順に模擬戦をするようだ。選ばれるまではモニターで観戦する。
最初の戦闘はA対Dで緑谷・麗日チームと爆豪・飯田チームの対決だ。
施設では飽きるほど戦闘訓練を重ねてきた。入試に続き自分の実力を試すにはもってこいである。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 288人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あかや - とても面白かったです！更新待ってます〜！ (2020年12月15日 13時) (
レス) id: 51d8bbe764 (このIDを非表示/違反報告)
ぱすてる - とてもよかったです(´；ω；｀) (2020年4月19日 18時) (レス) id: d34f4e9add (このIDを非表示/違反報告)
八百(プロフ) - みんなが名前を呼んでるとこでちょっと涙出ちゃいました…更新待ってます！ (2019年3月29日 21時) (レス) id: db047f61b6 (このIDを非表示/違反報告)
音春(プロフ) - 更新頑張ってください！(受験勉強も) (2018年12月1日 17時) (レス) id: f210cca1fd (このIDを非表示/違反報告)
星を見守る砂岩(プロフ) - すごく面白いです！更新頑張ってください！ (2018年11月16日 21時) (レス) id: 5a8ebe94bd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さも | 作成日時：2018年2月9日 2時
