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視界のほぼ全てを覆う薄水色。反射して自分の顔が映っている。せり出した氷の塊は今にも鼻先に触れそうである。
「二回戦進出！！轟焦凍ーー！！」
スタートと同時にテープを展開し轟を捕縛した瀬呂だったが轟の大氷壁によって行動不能となってしまった。カウンターによる瞬殺だ。会場中にどんまいコールが沸き起こる。
｢この範囲の氷結を一瞬で…強力すぎる｣
半冷の個性のみでも凄まじい威力である。半熱の方はなかなか使わないが両用すれば相手取るのは至難だろう。
｢なんで使わないんだろう…｣
試合はどんどん進む。上鳴対B組塩崎の試合は電撃を防ぎ塩崎の瞬殺勝利。
次の飯田対サポート科の発目の試合では飯田が発目のサポートアイテムの宣伝紹介に使われていた。かわいそう。
芦戸対青山は芦戸が青山のベルトを酸で壊し顎に強烈な一撃。青山が失神し芦戸の勝利。
常闇対八百万は常闇の先制により勝利、八百万の反撃の隙はなかった。
切島対B組鉄哲は個性ダダかぶり同士の殴り合いであった。両者ダウンの為、後に腕相撲によって勝者を決めるようだ。
爆豪対麗日の対決。触れることによって発動する麗日の個性に対して爆豪は反応速度も尋常でなく爆発により相手と距離を取ることが出来る。圧倒的に分が悪いなか麗日は果敢に爆豪に速攻を仕掛けた。何度爆破による攻撃を受けても立ち上がり駆ける麗日。ブーイングを飛ばすプロヒーロー達より高い席にいたAには麗日の反撃の秘策、浮かんだ無数の破片が見えていたがステージへと降り注ぐ瓦礫の流星群には胸が震えた。
万策尽き、それでもなお立ち向かう麗日。
その背中に古い友を思った。
｢レッドベリルは先生を呼んでくれ！！それまで俺が耐える！｣
｢でもアクアマリンは…！｣
｢いいから！俺よりお前の方が足が早い、急いで呼んでくれ！！｣
とにかく必死だった。新しいパジャマのアイデアに煮詰まったレッドベリルを気分転換に誘ったのは俺だったから。すぐに黒点に気づいたが学校からは遠く、二人で先生を呼びに行ったらどちらも攫われてしまうだろう。だからベリルを先に帰した。濃紅の後ろ姿は僅かばかりしか見えない。
別に俺が身代わりになるなんて考えじゃないよ、きっとお前は悲しむ。だからベリル、
｢ごめんな｣
｢は｣
この頃トリップし過ぎやしないか俺。
トーナメント二回戦が始まる。
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あかや - とても面白かったです！更新待ってます〜！ (2020年12月15日 13時) (
レス) id: 51d8bbe764 (このIDを非表示/違反報告)
ぱすてる - とてもよかったです(´；ω；｀) (2020年4月19日 18時) (レス) id: d34f4e9add (このIDを非表示/違反報告)
八百(プロフ) - みんなが名前を呼んでるとこでちょっと涙出ちゃいました…更新待ってます！ (2019年3月29日 21時) (レス) id: db047f61b6 (このIDを非表示/違反報告)
音春(プロフ) - 更新頑張ってください！(受験勉強も) (2018年12月1日 17時) (レス) id: f210cca1fd (このIDを非表示/違反報告)
星を見守る砂岩(プロフ) - すごく面白いです！更新頑張ってください！ (2018年11月16日 21時) (レス) id: 5a8ebe94bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さも | 作成日時：2018年2月9日 2時
