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【涼介ー!まってー】


【早くしろ!】



【やっと着いたー】


【なあ、ごめん、やっぱり行けないや】


【え?】


【俺の彼女、こいつと行くから】


【置いてかないで】



「はっ、、、」


山田「お前うなされてたぞ、大丈夫か?」



「あれ、いつの間に」


山田「ちょっと俺がゲームしてる間に寝てた」



「ごめーん」


山田「いーよ、疲れてるんだろ?」


「久しぶりの休みだからね〜って涼介も同じじゃん」



山田「そうだけど、男と女じゃ体力に差があるし」



「変なとこ優しいよね」


山田「変なとこってなんだよ。俺はいつでも優しいぞ?あと、今日から泊まるから」



10月初め夏に一区切りつくから毎年10月1日から2週間お店がおやすみになる



毎週月曜日が休みだけど8月と9月はそうもいかない



やっと長期休暇だし、遊びまくろう



「はーい、お兄ちゃんに言っとくねー」



山田「あれ、今日から居ないんじゃなかった?それで妹よろしくって言われて俺来てんだけど」



「あれ、そうだっけ?私1人で大丈夫って言ってるのに」



山田「しょうがないよ、女の子1人何かあったらって心配してんだよ」



「それでもさ、年頃の男女に泊めさせるってどうなのかね」



山田「うーん、実際特に何も無いからいいんじゃん?」



「そうですねー、ただの幼なじみだもんね」



山田「あと、俺彼女できたから。あんまりお前に構えなくなるかも」



「また新しい彼女?涼介いなくても生きてけるし」



山田「またってなんだよ。それに友達いなくて彼氏も今まで出来たことないじゃん。それでちょっと経ってから涼介〜って。それが理由で何回彼女に振られたことか。なにわざと?」



「そんなん知らないし!私だってね友達も彼氏も作りたいのに出来ないんですー。だって私が体調崩した時に限ってお兄ちゃんが居ないんだもん」



山田「いや、作れるだろ。確かにそれはそうだった」



「今までのこと知っててそれ言える?今回はっていうかこれからは自己解決するから、邪魔しないから」



山田「あー、あれだろ?俺の幼馴染なら連絡先知ってるでしょーとかまあ、俺目当てのやつ?彼氏の方も俺が横にいたら並べねえよってある意味高嶺の花状態だっけ?笑」



「ことごとく私の青春涼介にやられてるわ。返せ」



山田「ふっ笑知らねーよ、自分で掴み取れよ」



「うわー、勝ち組の言うことってほんと信じられない」



山田「あーあーあー」



「聞けし!」

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作者名:Ne | 作成日時:2023年11月9日 14時

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