遊真のお姉さんは黒トリガー使いでした！ ２ 【ワールドトリガー】

第７３話 ページ30

「ふむ・・・・・それなら何も問題はありませんね
ぇ

貴重な黒トリガーだ 逃す手はない」

「間の悪いことにA級１位から3位までの隊は遠征中
だが残った正隊員をすべて使えばやれんことはな
かろう」


その鬼怒田に対して反論したのは忍田だった


ダンッ！！


机を叩き怒りを露にする


「馬鹿な・・・・・それでは強盗と同じだ！

それにその間の防衛任務はどうする気だ！？」


そんな忍田の質問に対しても城戸は顔色を１つも変えることもなく答えた


「部隊を動かす必要は ない

黒トリガーには黒トリガーをぶつければいいだろ
う」

「！」

「え・・・・・！？((「黒トリガーを」・・・・・！
？))」


城戸はある人物の目を見て指令を出す


「迅

おまえに黒トリガーの捕獲を命じる」

「・・・・・((迅さんが空閑たちと同じ「黒トリガー
」・・・・・！？・・・・・いやそれよりも

迅さんが空閑を捕らえる・・・・・！？))」




.





.





.





ボーダー本部にてそんな会話がされているとも露知らず


「おお〜いい感じのところだな」

「そうかな」


ハンバーガが入っている紙袋を持った遊真たち３人


３人の目の前には人が来なさそうな神社があった

掃除もされていないため落ち葉や折れた枝が大量に落ちている


「人が来ないし場所もちょうどいいからときどき隠
れ家に使わせてもらってるの」

「ほほう しぶいね」


ここなら人もいないしいいかな？

ずっと被り続けていたフードをはずす


吹いてきた風によって真っ白な髪の毛が微かに揺れた

太陽の光が当たりキラキラと輝いた


「うわあ・・・・・」


千佳が目を輝かせる


「？どうかしたか チカ？」

「その・・・・・遊真くんと優菜ちゃんって・・・
・・本当にそっくりだね」


遊真と顔を見合わせる優菜

確かにそう言われてみればそっくりのような気もする


赤い瞳も癖っ毛の白い髪の毛も＿＿＿長さこそは違うが本当にそっくりだ

おまけに身長もあまり変わらない 鏡を見ているような気がする

違うところといえば少ししか変わらない身長と髪型性別くらいである


「まあ飯でも食ってオサムを待とうぜ

はらへったし」

『はらへった・・・・・』

「う うん」


こんなところまでそっくりである

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