遊真のお姉さんは黒トリガー使いでした！ ２ 【ワールドトリガー】

第６９話 ページ26

『ユウマ〜〜〜〜！』

「うおっ！！」


遊真達の居る駅へと戻って来た優菜はさっそく遊真に抱きついた

そしてそのまま後ろへ＿＿＿


『ユウマ片腕なくなってる ミスった？』


無くなった腕の辺りを触る

トリオンの漏れはもう止まっていた


「迅さん！」

「どもども」


修は優菜と一緒に来た迅とその後ろをついて歩いて来た奈良坂の存在に気付いた


「ビルの屋上でレプリカ先生とばったり会っちゃっ
てさ 優菜とはビルの下で会ったな

せっかくだから来てみた」


迅の視線は千佳へと移った


「おっなんかかわいい子がいるな はじめまして」

「えっ は はじめまして」


知らない人からの挨拶を戸惑いながらも返す千佳


「迅さんの後ろにいる人は三輪隊の・・・・・？」

《狙撃手だ 私が対処するつもりだったがユーナとジ
ンのおかげで戦わずに済んだ》


というかほとんど優菜が対処したのだが


「おーなんだ遊真 けっこうやられてるじゃんか」


砂利の上で優菜とじゃれあっていた遊真に声をかける


「おっ 迅さん」

「・・・・・！」


じゃれあいをピタリと止め真顔になった遊真

先に自分が立ち上がると優菜に手を差し出し立ち上がらせた


「油断したのか？」

「いや ふつうに手強かったよ」


にしてはずいぶん余裕そうな顔をしていたが


「優菜 おまえはどうした？換装解けただろ？」


少し悩んだ末 答えを導き出した


『・・・・・少しヤンチャした』

「今の間はなんだ・・・・・？」


とりあえず「絶対油断したな・・・・・」と言った迅には腹パンしておいた

まあ問題はないだろう 多分


「派手にやられたな陽介」


奈良坂は陽介を見下ろした


「やーばいこれ超はずかしい

・・・・・あれ？」


奈良坂の姿を確認した米屋は首を傾げた


「章平のことか」

「あー・・・・・ああそうだ

どこ行った？」


キョロキョロと周りを見渡すが古寺の姿はない


『さっきの人『ショウヘイ』っていうのか？』


あのメガネの人


「・・・・・さあ？」


会ってもいない遊真が分かる筈もない


「章平ならベイルアウトした

そこの近界民にやられた」


奈良坂が差したのは優菜だった


「マジで！？本当に！？」

「チッ」


舌打ちをし優菜を睨み付ける三輪


「な？秀次 だからやめとけって言ったろ？」


迅は笑みを浮かべる


「・・・・・」

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