遊真のお姉さんは黒トリガー使いでした！ ２ 【ワールドトリガー】

第４６話 ページ2

修が部屋から出て行ったのを確認し三輪は口を開く


「城戸司令 うちの隊で三雲を見張らせてください

三雲は近界民と接触している疑いがあります」

「ほう どういうことだ？」


城戸が訊いた


「今日回収したモールモッドは三雲本人のトリガー
で倒されていました

しかし昨日のバムスターからはボーダーのもので
ないトリガーの反応が検出されています」


静かな部屋の中に三輪の声だけが響く


「ボーダーのものでないトリガー すなわち近界民の
トリガーです」

「・・・・・なのに彼はそれを「自分がやった」と
言っている か」

「証拠は挙がっています すぐにボロを出すはずです
」


【A級７位 三輪隊 隊長 三輪 秀次】


さすがA級とでも言っておこうか どうやら簡単には騙されないようである


「なるほど任せよう」

「もし実際に近界民が絡んでいた場合は？」


「決まっている

始末しろ 近界民は我々の敵だ」


城戸は顔の傷痕を押さえそう言った

自分たちの命を脅かすような会話が繰り広げられている事を知らない遊真・優菜は呑気にハンバーガーを食べていた


「うまい うまい」




.





.





.




一方ボーダー本部で迅と別れ家路についていた修はさっそくちびレプリカを通し２人(＋レプリカ)と会話をしていた


《高いトリオン能力を持つ人間はトリオンが脳や感
覚器官に影響を及ぼして稀に超感覚を発現する場
合がある

それらの超感覚を総称してサイドエフェクトと言
う 意味は「副作用」》

「「副作用」・・・・・超能力みたいなもんなのか
？」


修は訊いた


《炎を出したり空を飛んだりといった超人的なもの
ではない あくまで人間の能力の延長線上のもの
だ》

《目閉じてる間だけめちゃくちゃ耳がよくなるやつ
とかいたな》

《ちなみに言うとユウマは「嘘を見抜く」サイドエ
フェクト

わたしは「見た相手の心を読む」サイドエフェク
トと「見た相手のサイドエフェクトを無力化する
」サイドエフェクトだぞ》


勝手にサイドエフェクトの事を暴露された遊真は向こうで優菜と揉めているらしい


「・・・・・なんかめちゃくちゃすごいサイドエフ
ェクトじゃないか・・・・・

でもなるほど・・・・・迅さんがやたら余裕な感
じなのはよっぽどすごいサイドエフェクトを持っ
てるってことなのか・・・・・？」

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