天下無双の黒天使【東京卍リベンジャーズ】

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『………………っえ？』

そう言いきった場地の顔は驚く程に清々しくて…

ﾊﾞｼﾞ「問題児はいらねぇんだろ？マイキー…A…」

ﾏｲｷｰ「場地！！！！」

『ち、ちょっと待てや！！』

階段を降り始めた場地より早く、私は場地の前の段に立った

ﾊﾞｼﾞ「辞めてやるよ…壱番隊隊長、場地圭介は…本日を持って東卍の敵だ」

隊長組を見ながらそういった場地は今度は私の方を見た

ﾊﾞｼﾞ「どけやA……てめぇも殴られてぇか？」

場地は私を見下ろしながら言う

『殴られたくはないかな…ただ、理由は説明して欲しい。まだマイキーは除名とは言ってない』

先程のタケミっちのボコボコに殴られた顔面を思い出した……あれを食らったら私もタダじゃ済まない

自慢じゃないが…私は瞬発力と力が強いだけで、体の耐久は東卍のみんな程強くない

相手に攻撃される前に相手をやる

これが私の戦い方だ

だけど、今回は場地だ

同じ東卍の創設メンバー……私はこいつを殴れない

『せめて理由は言ってくれなきっ！！』

次の瞬間、私は場地に蹴られた

場地の足の位置と私の腰の位置がちょうど一致してしまったせいで階段ギリギリまで飛ばされた

『かハッ……！！』

一瞬、息ができなかった

場地はそんな蹴り技が得意では無いはず

でも、私の防御力の低さと位置が悪かった

おそらく段に頭をぶつけたのだろう…ひどく頭が痛む

ﾐﾂﾔ「A！！」

三ツ谷が駆けつけたのがわかる

三ツ谷に起こしてもらって場地の方を見ると、苦しそうな顔をしていた


蹴られたのは君じゃないだろう…なのに…なんでそんな苦しそうな顔をするの


場地はメンバーの間を通って帰っていく

なんだか、場地がこのまま帰って来ないような気がして…両親と重なって…もう帰ってこないのではないかと不安になって……


『待って……いかないで』


気がつけばそう言っていた

場地に聞こえたのかは分からない

私はその後すぐに意識を失った



《場地side》

俺は今、人に会うために繁華街を歩いてる

うるせぇ繁華街の雑音は先程のことを俺に忘れさせてくれない


「くっそ………」

あいつを傷つける気はなかった

俺はあいつを……Aを守りたかっただけなのに…結果的には傷つけた



少し外れた路地裏で俺は目的のやつを見つけた

ﾊﾞｼﾞ「久しぶりだな…一虎」

そいつ…一虎は俺に気がつくと寄りかかってた壁から身を離した

もうこれで後戻りは出来ねぇ

俺は…俺の宝を守る

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