天下無双の黒天使【東京卍リベンジャーズ】

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ﾏｲｷｰ「勝つために東卍も勢力を拡大する！ここにいる稀咲鉄太は愛美愛主(メビウス)で俺ら世代をまとめてた男だ…芭流覇羅(バルハラ)と揉めるために、稀咲は必要だ！」

なるほど、芭流覇羅(バルハラ)への対抗手段って訳か……

しかし、お世辞にも彼は喧嘩が強そうには見えない

一体どうやってマイキーを……

ﾏｲｷｰ「参番隊隊長は、稀咲鉄太！！覚えておけ」

なんとも微妙な空気の中、参番隊隊長任命式が終わった

さっき、タケミっちの様子がおかしかったことを思い出し、タケミっちの様子をこっそりと伺った

…なんかもう、本当に世界の終わりみたいな表情してた

そんなに稀咲が嫌なのか？…それとも、なにか別の理由があるとか……

マイキーが境内に向かって歩いていき、私はドラケンの横でそれを見つめる

ｷｻｷ「総長！」

稀咲がそう叫び、マイキーの方に向かっていった

私はその稀咲の様子をドラケンの横から見つめる

ｷｻｷ「ありがとうございます！！」

何をするのかと思い見ていたら、体を90度に曲げ、マイキーに礼を言った

マイキーはそれに軽く「おう」と返し、また境内…正しくは、境内の近くの柵に向かっていった

私は特にそれについて行くことはせずに、その場で見守っていた

ﾄﾞﾗｹﾝ「何考えてんだか…うちの大将は」

『さぁな……』

今のマイキーが何を考えているか私にも分からない

割と付き合いが長いドラケンが分からないのだから、私にわかるわけが無い

濱田君が稀咲の後ろにたち、稀咲は頭をあげた

ｷｻｷ「帰るぞ」

稀咲はもう一度私の方を軽く見て、帰ろうとした


その瞬間、タケミっちの拳が稀咲の顔面にヒットした

衝撃で稀咲のメガネが吹き飛ぶ

『……は？』

なぜタケミっちが稀咲を殴ったのかは知らないが、目の前で起こったことに理解が追いつかなかった

神社にピリついた空気が流れる

音として存在するのはタケミっちの酷く荒い息遣いだけ

ﾄﾞﾗｹﾝ「何やってんだ！タケミっち！！」

ドラケンの大声にマイキーがこちらを向く

マイキーもどうやら、何があったのかを悟ったみたいだ

ﾊﾏﾀﾞ「オイ！誰だテメェ！！」

タケミっちは「やらかした」とでも言いたいような顔をしていた

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