星のカケラが20と1つ ページ23
『(と、言うことでここが講堂か…)』
と、ぼちぼちとAは歩き扉の前で止まった。
どういう風な授業の流れなのかと注意点だけを説明するという今日の授業の流れだが、Aは少しつまらないと思っていた。
『やっぱり、精霊を出しながらの方が面白いかな
ね、チャル』
「一応、僕も精霊なんですけど〜」
『うん、知ってる。』
チャルは少し不貞腐れる。
フフっとAは笑い扉に手をかけた。
『ここにも面白い子は居るのかな…』
扉が開く先程は騒がしかった講堂は一瞬のうちに静かになり前を向き座っていた。
足音とともにAは入り、教壇に立った。
『どうも、今日から精霊学の教鞭を執る
A・プレアデスです。
気軽にA先生とでも呼んでください。』
回りを見渡すとシーンと緊張か何かで静かだ。
その反応にAはつまらなかったのか少し考える
その時Aに向かい誰かが下品な笑い声と共に言った
「本当にこのガキがあの星屑の魔女なのか?」
その言葉にまたAが入ってくる前と同じぐらい騒ぎ出した。
「バカ、本物だったらどうすんだよ…」
「いや、でも1000年以上も前だぜありえねぇよ…」
などと賛否両論。
Aは手を顎に当てフムと一言。
──チリン
「うるさい」
チャルが飛び出してきた。
『おわっ、チャル大人しくしてと言っていたのに…』
「だってうるさいんだもん仕方ないね。
ねぇ、キミたち静かにしてくれないかな…」
そういい、教壇の机の上へと飛び乗る。
チャルという黒猫は見たことの無いほどの威圧があった。
もう一度飛び降り先程騒いでいた生徒の足元へと歩み寄る。
『はぁ〜』
Aは遠くを見ていた。
チャルが怒れば止める術はないからだ。
だが、少し違和感があったのは言うまでもない。
「しかもさ、”ボクの”Aに向かってそんな態度とるとか有り得ないんだけど…」
「「ヒッ…」」
生徒は恐怖から椅子から落ち尻もちをつき後退りする。
いわば、蛇に睨まれた蛙のような状態。
「今度またそんな態度をとるのならボクにも考えがある。
覚えておくことだね人間。」
『チャル、そこまで。
そんなに怖がらせては行けないよ人間は脆いんだからさ。』
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ユノン - 続きが気になる (2022年9月20日 16時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ういろー。 | 作成日時:2022年9月19日 18時