検索窓
今日:26 hit、昨日:2 hit、合計:6,998 hit

星のカケラが10と5つ ページ17





『此処は…
ハートの女王の庭か久しぶりだな』





Aはキョロキョロしながら歩いていると






〈急いでバラを赤く塗るんだ〉

〈急がなきゃ花がしぼんじまうぞ〉

〈急げ急げ、バラを塗り残してるぞ!〉





トランプ兵が手に赤いインクが入っているバケツを手に取り焦っている。





『またか、コレは大変だなぁ
あの人には言い訳は通用しないから頑張って塗らないと…


アレは?』






Aの目には金髪の青いワンピースに白いエプロンを着た可愛らしい女の子が入った。





『アレがあの人を怒らせた子かな…』





Aは目を細めて見定めているような表情をしていた。





〈何故白いバラを赤く塗るの?〉



少女_アリスは問いた。



〈〈〈え〉〉〉



『何故、白いバラを赤く塗るのか…

あの人は赤が大好きだから…かな…』







少し懐かしむように独り言のように呟き白バラを1つ摘み取った。
棘がくい込み手から少し血が滲む。







〈どうしてかって__

実はな、間違って白いバラを植えてしまったんだよ〉


〈女王様は赤がお好きだ。白なんて首になるよ!〉







トランプ兵達はそう答えいそいそとバラを赤く塗っていく。
アリスは首をひねった。

何故赤く塗るのか白じゃダメなのか、謝ればいいじゃないのか色々と頭の中で疑問がどんどん出てくる。


Aは血の滲む手で白バラをくしゃりと握りつぶした。

ヒラヒラと血で赤く染まった花弁が下へと堕ちていく。


彼女はそこで目を覚ました。





〜真紅の暴君編開幕〜

星のカケラが10と6つ→←星のカケラが10と4つ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (20 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
62人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ユノン - 続きが気になる (2022年9月20日 16時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ういろー。 | 作成日時:2022年9月19日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。