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12_03 ページ14

最後に回線に残ったのはダンデとヤローに、何故かポプラばあさん、オレ。会議後に適当にだべることが多いダンデはまあいつも通りとして、ヤローもオレとのすり合わせは必要だろうが、ばあさんは謎だ。遠くにビートの呼びかけが漏れてるから、大方遠隔会議の操作に慣れてないとかだろうか。


「心配せずとも、ターフジムでしっかり面倒みますよ。"だれでも通れる最初のジム"ちゅうのは伊達じゃない、みんなが知っているはずのルールをどれだけ忘れてしまったんか、きっちり自覚してもらうんだな。ぼくが通しても良いとちゃんと思えるまでは、ウールー達に教育してもらいますわ」

「お前ンところの農園だだっ広いもんな。精々使い倒してくれや」

「良い判断だよ。キバナのところに預けてごらん、トレーナー再起なんていつになることか」

「お言葉ですがねポプラさん、流石のオレでも私情で教育を投げ出すことはしませんよ」


砂嵐の前に半日軽装で立たせるくらいはするかもしませんが。小声のボヤキも感度の良いマイクに拾われて、それ見たことかとばあさんの深いため息が返ってくる。


「まーだ不満気じゃなあ。そもそもこうなった事だってキバナさんの所為じゃない、先代含めた僕達ジムリーダー全体の責任なんだ。最初の関わりはエンジンとナックルだったとはいえ、皆で解決しようじゃありませんか」

「駄々こねるのは良いけれどね、結論は変わりゃしないよ。ジムの使命はポケモントレーナーを減らすことじゃない。育んで、導くことだ。物分かりの良いあんたが珍しくピンクなのは結構だけどね、歴史あるナックルにジムリーダーの約款を送り付けるのは勘弁しておくれよ」


分かっている。今ジムリーダー達に求められているのは道を外れた人間を正すことであって、閉ざすことじゃない。件のトレーナーは高みにはほど遠いが、先代のナックルジムを一応は通過した上位トレーナーではある。だからこのオレのモヤモヤは、どこまでも私怨でしかない。

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設定タグ:キバナ , ポケモン剣盾 , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:aks | 作者ホームページ:http://alterego.ifdef.jp/  
作成日時:2023年3月21日 20時

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