愛してるって言えるのは…3 (ページ33)

今日:110 hit、昨日:145 hit、合計:519,218 hit

33 ページ33

岩side

Aは最高の言葉でライブを褒めてくれた。

遠く離れた席でも気持ちが届くように…それはメンバーがいつも意識してること。

A「だからね、目が覚めて、皆に会った時、神様がご褒美くれたと思ったよ。」

嬉しそうに話すA。

あーーー可愛いな、くそ。

それからも三代目話で話は弾んで……いつの間にか三杯ビールを飲んでたAは……やっぱり酔った(笑)

臣さんに怒られないうちに帰らないとね、タクシーに乗って寮に着く。

俺も時々ホテル代わりに泊まる寮だったから暗証番号を入れてエントランスに入る。

千鳥足だけど、どうにか自分では立ててるA。

「Aってさー、本当はお酒いける口なんでしょ？」

A「そーーーなの！だから、こんなんで酔っちゃうのが情けない！！」

エレベーターから降りるとき、ちょっとした段差につまづいたA

「危ない！」

手を引っ張って抱きとめる。

A「びっっっくりしたぁー。ありがとね。」

俺から離れようとした瞬間、離したくなくて抱き止めてた腕に力をいれて抱きしめた。

A「んん？岩ちゃん？？」

ごめん、臣さん。

やっぱり我慢できない。

気持ちだけ伝えさせて。

Aの気持ちが揺らがないことなんて百も承知だから。

「A…？」

A「なあに？」

「今から、困らせること言うけど…。困らなくていいから。俺が、ただ、伝えたいだけ。」

A「…？」

「Aが好きだよ。『Aのことが』好き。」

抱きしめた腕の中で、Aが固まったのを感じた。