曖昧少女の物語

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貴『…無理は禁物だよ？あと…サスケ兄さんは強いんだからヨロイって人を返り討ちにしちゃってよ！じゃあ！』


言い終えるや否や、Aはパッと手を離すと階段に向かうために背を向けた。


サスケ「…あぁ。」


これは負けられないな…と心の中で思ったサスケは敵に向き直った。


ハヤテ「それでは始めてください！」


開始と同時にヨロイは印を結び、ポーチから数枚の手裏剣を取り出してサスケに投げた。

サスケもクナイで手裏剣を打ち返すが首筋の痛みに体勢を崩して倒れ込んでしまう。

素早く顔を上げるとすぐ目の前に拳があり咄嗟に避けると脚を使ってヨロイの態勢を崩しておさえつけた。


ナルト「やった！」


だがヨロイは焦りもせず掌でサスケの服を掴んだ。


サスケ「ぐっ…(力が⁉)」


サスケは相手を抑えていた力が抜けたことにより叩きつけられてしまう。

すぐに顔を上げたがヨロイはサスケの頭を掴むと地面に押さえつけた。
サスケは力が出ないからか抵抗する事すらも出来ない。


サスケ「ぐぅぁぁああ！」


貴『兄さん…(チャクラを吸う能力？だとしたら今のサスケ兄さんには相手が悪すぎる！)』


サスケ「ぐっ……こっのぉ！やめろ！」


サスケはヨロイに横蹴りを入れて状態を起こすが今までのチャクラが回復しきっていないからかギリギリなようだ。


我愛羅「うちは サスケ…この程度か……」


ナルト「ッサスケェ！てめーはそれでもうちはサスケかあ！ダッセー姿見せんじゃねえ！」


サスケ「…！(そうか！)」


ヨロイ「よそみしてる暇なんてないだろう！(チャクラを全て吸い尽くす！最後だ…！)」



ヨロイがサスケの方へ向かって走っていく、その場のほとんどの人が終わりだと考えた時…ドゴッという音が響いた。
ヨロイがサスケに顎をしたから蹴り上げられたのだ。


みんな「！」


リー「(あれは僕の…！)」


そう、この型はリーの中忍試験開始前にサスケに見せた影舞葉と同じ。
そしてサスケもヨロイに続いて飛ぶとニヤリと笑ってヨロイの後ろについた。


ヨロイ「⁉影舞葉だと…！」


サスケ「もっとここからは俺のオリジナルだけどな……くらえ！……っ！ゴホッ！」


オリジナルだと言う技を出そうとしたサスケは首に呪印が広がり吐血してしまう。


サスケ「(ぐっ…こんなものに負けて…たまるか！)」


アンコ「(呪印が…！)」


貴『(引いた⁉)』

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