ネイビーガール (ページ8)

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前の二人からの圧がすごいんだけど

ジーーーーーってこっち見て

私の返答待ってる

いや、これ

なんで返すのが正解？

って迷ってたら

樹が急に私の右手握って

「俺にしとけよ、な？」

って

悪戯げな得意顔

あれよあれ、

いかにも樹のファンが好きそうな顔

今ならちょっと女子たちの気持ちわかるかも

こんなんされたらそりゃ沼るわな、って

勝手に納得してたら

「俺でしょ？」

って今度は左手を握ってくる北斗

ちょっと不安そうなのがこれまた、

……かわいい

子犬じゃん、

あまりにもワンコなのよ

頭撫でたくなるよね、母性働く

とか考えてたら

「で、どっち？」

って

いや、

あのさ、

樹か北斗かとか

今さら選べなくない？

どうよ、みなさん

選べますか？って話

てゆうかあんたたち、

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「もしかして私がどっち選ぶか賭けてる？」

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田「ブハッ」
松「くそ～、バレたか」

ってケラケラ笑ってる

やっぱりね

そんなことだろうと思った

松「 A真剣に悩んでるし」
「いやだって二人がガチトーンだったから」
田「マジで笑い堪えるの必死よこっちは」

「二人とも自分に賭けてたの？」

田「いや、絶対北斗選ぶと思ってた」
松「いや俺も樹だと思ってた」

「だって北斗普通にかっけえしさ、」

って樹

「樹マジでいいやつだから樹かと思った」

って北斗

なんなのあんたら、

お互いに賭け合うとか、

変な友情ここで出さないでよ

なんかちょっと感動しちゃったし

なんならさっき、

ときめいたりしちゃったじゃん

松「それにしてもAの反応良かったね」
田「迷ってるの超可愛かったわ」

おもしれ～～って

楽しそうな二人

くっそ、

見事に遊ばれてやがる

さっきのトキメキ返せ！！！

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