恋、始まりました 3『染谷勇次郎』

ななじゅうさーん ページ26

目の前には、勇次郎のシャツが広がっていた








貴「勇次郎.....？」






私は勇次郎に抱き締められていた





涙も引っ込む









勇次郎は一度体を離すと空き教室に私を引っ張って








また、抱き締めた









目の前に起こっていることの状況についていけない








何で私は謝るはずが抱き締められたんだろう？









貴「勇次郎？」









数秒間その状態が続いたけどやっと勇次郎が口を開いた









勇「......もうヤバイ可愛い」








........









！ ？









え.....えっと....









貴「怒ってたんじゃないの？」






勇「怒ってる」









やっぱり？









貴「ごめん、私何したっけ？」





思い当たらないので取り合えず聞いてみた







勇次郎は私を離すとずるずると壁にもたれるように座った






顔を隠しながら









勇「.......Aってさ、誰にでもフレンドリーなのは良いことだと思うよ？」





貴「？.......どうも」









あれ？ほめられた









でもさ、と一言こぼした後勇次郎は言葉を濁した









勇「.......付き合ってるのに、僕ら全然そんなことしてないなって」








貴「.........」









言われてみれば









勇「........不安になってたし、Aって他の男子とも仲良しじゃん」









勇次郎は少し頬を膨らますと勇次郎と視線を合わせるためにしゃがんだ私にきつく抱きついた









え、何この可愛い小動物

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