続＊A connected heart [ep.1]

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「私ね、付き合うことになった時から
きっと考えが足りてなかったんだね。」



トラウマってものに囚われていたようで
甘えていたのかもしれない。

頼らないことが自分を保つ方法だと
ずっとそう思っていた。


私たちの間には
国の違い、海を越える距離、すれ違う時間
好きだけでは乗り越えられない
たくさんの壁があるのにもかかわらず


自分を守るために彼を傷付け
彼を自ら手放してしまったようなもの。
私が変わらなければまた同じことを繰り返す。


この半年間で考えついた答えはこうだった。




そして体調を崩したジョングク君。
1時間くらいしか会えない時にでも
彼は韓国から会いに来てくれていた。
彼の体調の原因が私にあることは明らかで



今しかないと思ったの。
だから変なお願いしてまで言ってもらった。


ーー
ヌナ…俺がこうなる前に
会いに来て欲しかった…
俺だけじゃどうしても無理だから
…会いに来てよ…ヌナが来てよ！
ーー


本当はもっとキツく叱って欲しかった。

それでも十分だった。

自分のせいで体調を崩すジョングク君を見て
やっと踏み出せるなんて馬鹿だよね。




「もう1度言って？
ヌナのせいだよって、
こんな風になったのはヌナが悪いんだよって
こんなきつい思いさせないでって」


彼はわかったように


JK「俺ばっかり会いに行ってたせいで
こんな熱出たじゃん。ヌナのせいだよ。
どうしてくれるの？俺身体が資本なのに。
ヌナが来てよ。看病して。治るまでそばに居て。
治ってからもそばに居て」


優しい顔をしながら、
それでもさっきよりはキツイ言い方を
してくれたのかな？
最後は彼の願望が入っちゃってるけど
やっぱり先に言ってくれるんだね。



「…うん、これからは
ジョングク君に甘えてもっともっと
会いに来れるように頑張る。

だから…
私ともう一度お付き合いしてもらえませんか…？」



凄くドキドキした。
泣きたくなんてないのに伝えながら
勝手に目に涙が溜まっていく感覚がする。


最後まで伝え終えると
さっきまで優しい顔で聞いてくれていた
目の前の彼の顔が歪み

強く引き寄せられ抱きしめられた。


その腕や肩は震えていて
たまにしゃくりあげる声がする。
また泣かせちゃったね。


背中をゆっくりとさすれば
強くなる腕の力。
そして嗚咽を漏らすような泣き声に
どれだけ辛い思いをさせてしまったんだろうと
私も堪えきれなかった涙が溢れた。


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