18.JK ページ18
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目立つ事ができないから、名前を叫ぶどころか
似た感じの人がいたとしても
確信が持てるまで声すらかける事ができない。
もし俺たちだって気付かれれば
Aを探すなんてもう不可能。
だから慎重に…
どれだけ探し回っただろうか。
似た後ろ姿の人を見かけては
キャリーが違う、ヌナじゃない、
何度も落胆して
女1「キャー!あっちにテテっぽい人いるって!」
女2「え!なんで?行こう行こう!!」
あぁ…ヒョン見つかっちゃったのか。
ごめん、ヒョン、その間に探させてもらう!
少し先の受付カウンターに向かう姿…
似てる…いや、
Aだ!!見つけた!!
列の最後尾に並んだところで
腕を掴んだ。
JK「っはぁ、…A」
驚いた顔で俺を見たけど
そのまま目線を前に向け
腕を振りほどこうとする。
JK「Aお願い、話したいんだ…戻ろう?」
「…どこに戻れって言うの?
もう終わったんだよ、ジョンg」
JM「ヌナ、名前はダメだ。
あっちでテヒョンがファンに見つかった。
お願いヌナ、大事になっちゃうから…
ついてきてくれない?」
俺の名前を言おうとしたAを
どうやら反対方向から見つけたらしい
ジミ二ヒョンが止めた。
「…ずるいのね。
そう言われたら何の抵抗もできないじゃない」
JK「…ごめん」
俺に着いてきて、と
車に向かうヒョンから少し離れて
Aが着いて行く。
その後ろをまた少し離れて俺が歩く。
一瞬驚いた顔をしたものの
後は、感情を読み取れないような
無表情で見たことのないAだった。
無事俺たちは
ファンに見つかることなく車に乗り込んで、
ファンに見つかってしまったヒョンを待つ。
Aは窓の外をじっと見つめていて
車の中は静まりかえっていた。
やっとファンをまけたヒョンが
車に乗り込み急いで発進させた。
Aの横にジミニヒョンが座り
チラチラと様子を伺うも
Aは窓の外に目線を向けたまま。
TH「ヌナ、見つかってよかった」
助手席からAの方に体を向けて
ヒョンがそう言っても返事をすることもなく
窓を見つめ、ただ瞬きをするだけ。
その光景が酷く痛々しかった。
あの穏やかな笑顔のAがいない。
しばらく走らせていると
「…もう降りてもいい?」
久しぶりに聞こえてきたAの声。
TH「え、だって…」
「あそこじゃ騒ぎになるから
車にのったけど、話すことはないの。
もう終わってる」
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ツバキ(プロフ) - マミさん» はじめまして!コメントありがとうございます!楽しみにしてくださっていたのに、一旦ここで区切ってしまいました(>_<)続きのep.2も早く公開できるように頑張ります^^! (2019年3月24日 16時) (レス) id: be34dda217 (このIDを非表示/違反報告)
ツバキ(プロフ) - Kookkookさん» コメントありがとうございます!面白いと言ってもらえてとっても嬉しいです!一応完結しましたが、ep.2が出た際は是非またよろしくお願いします^^!♪ (2019年3月24日 16時) (レス) id: be34dda217 (このIDを非表示/違反報告)
ツバキ(プロフ) - 悠心さん» はじめまして!お返事が遅くなって申し訳ないです(>_<)毎日チェックしてくださっていたなんて(>_<)!波乱編完結しました!まだまだ続きますが、またよろしくお願いします^^! (2019年3月24日 16時) (レス) id: be34dda217 (このIDを非表示/違反報告)
ツバキ(プロフ) - suikoo1さん» お返事がおそくなってすみません(>_<)一応ですがひと段落しました!笑 (2019年3月24日 16時) (レス) id: be34dda217 (このIDを非表示/違反報告)
マミ(プロフ) - はじめまして!いつも更新心待ちにしています。とっても面白くて繰り返し読みながら更新を待っています。これからも頑張ってください!よろしくおねがいします。 (2019年3月24日 8時) (レス) id: 473b201d2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ツバキ | 作成日時:2018年10月19日 0時