26話 ページ28
楽しかった学生生活ももうすぐで終わる。
あと数日後には私は雄英を卒業する。
残り数日にもなると授業は午前だけになり午後は各々サイドキック先で迷惑がかからないように独自で訓練をしてる。
私は1人教室で席に座り外を見ていた。
今日は生憎の雨。
元々グラウンドを借りる予定だったが雨のためそれはやめて1人でこうして教室で考え事。
もうあと数日で学生じゃなくなる。
仲良くなったクラスメイトやA組の皆ともそう簡単には会えない。
相澤先生にも...。
『やっぱり伝えた方がいいのかな...』
相澤「何を伝えるんだ？」
『っ！...相澤先生！』
机に突っ伏してそんなことをボヤくと頭の上から声がして慌てて上を見上げると私があまりにも大きな声を出したため少し驚いた様子の相澤先生が立っていた。
相澤「そんなに驚いたか？」
『いえ...』
相澤「卒業が近いからセンチメンタルにでもなってるのか？」
『えっ...まぁ...そんなところです』
相澤先生は私が少し元気ないのを感じたのか私の前の席に座りセンチメンタルになってるのかと言うため確かにそれもあるなと思い頷く。
相澤「別に今生の別れじゃないだろ...アイツらにだってまた会える」
『そうですけど...結局今までは学生だったからミスも許されてきたわけで...私...ちゃんとヒーローになれるのか』
相澤「お前は俺があの年代で唯一残した生徒だ...それだけ見込みがあったってことだ...それは今も変わらない...俺の担任じゃないがお前は自慢の生徒だと思ってるよ」
『っ...本当ですか？』
相澤「少なくとも俺が今まで教えてきた生徒の中で1番優等生だった...だから信頼もしてた...ヒーローになればミスは許されない...だがミスもしてないのにその先の事を考えるのは合理的じゃない...自信をもて」
そう言って頭を優しくポンポンと撫でてくれる相澤先生に酷く安心した。
やっぱり先生はすごい尊敬するな。
先生の言葉はスっと心に入ってくる。
相澤「...それで伝えたいことってなんだ？」
『えっ...いや...ただの独り言です』
相澤「そうか...訓練しないなら帰って少しは休んでおけ」
『はい...』
そう言って立ちあがりドアに向かっていく先生の背中を見ていて気持ちを伝えるべきかすごく考えていた。
私はガタッと音を出して立ち上がればその音に反応して相澤先生が振り向いた。
『先生にとって私はどういう存在でしたか？』
相澤「...1番の優等生で...期待を裏切らない...自慢の生徒だ」
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あ - 雑学、ではなく座学 だと思われます。 (2019年12月1日 1時) (
レス) id: 148a2a2a03 (このIDを非表示/違反報告)
希(プロフ) - 完結おめでとうございます！デート中にA組に遭遇とかしてほしいです (2019年5月18日 22時) (レス) id: 683b468af3 (このIDを非表示/違反報告)
Ramu24(プロフ) - 完結おめでとうございます！番外編もみたいです！ (2019年5月18日 18時) (レス) id: 9d8e6e9190 (このIDを非表示/違反報告)
*泡姫*(プロフ) - Ramu24さん» コメントありがとうございます！誤字のご指摘ありがとうございます！直ぐに修正させていただきます<(_ _)>皆様に楽しんでいただけるようこれからも頑張って更新していきます！ (2019年5月15日 19時) (レス) id: dc26dd299b (このIDを非表示/違反報告)
Ramu24(プロフ) - あの、初めまして。気になったのでいいですか？25話の最後あたりの、「お礼を言う」が「俺を言う」になってますよ！間違ってたらすみません！このお話、推しがメインなので大好きです！これからも頑張ってください！失礼しました！ (2019年5月15日 18時) (レス) id: 9d8e6e9190 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：泡姫 | 作成日時：2019年4月23日 2時
