【名探偵コナン】欠片を探しに

二十六欠片 ページ28

『その時、外が凄く騒がしかったの
いつも聞こえる子供の声じゃなくて大勢の大人の声にバタバタと走る音、私は気になって扉から覗いてみた
そしたらホールに白い服を着た人や、他にも大勢集まっていて何してるのか好奇心で見に行った
そこには数字の止まった黒い箱とこちらに背を向けて電話してる男の人。

それが私が夢の中で見た知らない人、萩原さんだった』



「……」



『その後のことは聞いたんでしょ？
必死に防護服を着させてあの夢のように、同じことにならないようにした…怪我はさせちゃったけど』




顎に手を当て考え込むお兄ちゃんの姿に、ふぅと息をついた
言えたことで身体が、心が少し軽くなった気がする

…あの夢が本当に、実際に起こる事だったのかは分からない
でも、お兄ちゃんは萩原さんを知っていた。
そして多分零お兄ちゃんも彼とは友達なのだろう

何であんな夢を見たのか
…何で私だったのか、いくら考えても答えは出ない。

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ラッキーなキャラ

灰原哀

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