短・中 編１

二番目でもいいなんて3：志摩 ページ26

.





ねぇ一未



聞いて欲しい話たくさんあったの








昨日、犯人が銃持って錯乱状態で撃ちまくってたんだよ



きっと一未は真剣な表情で、「怪我はなかったか？」って心配してくれるんだろうな


いつも過保護なくらい心配してくれるもんね



きっと、もう傷を負って欲しくないって思ってくれてるんだよね








『･････一未』







貴方はとても優しい







「････ん？どうした？」







優しすぎるから



私みたいな女に利用されるんだよ









『･･････かずみ･････』









貴方の優しさが


私には辛いです









『もう終わりにしよっか』









だから、貴方を解放してあげる









「･･････は？、、急に何だよ」




『好きな人が出来たから、別れて下さい。』









「･･･何だよそれ。本気か？」



『もうさ、一未の事は別の人にすぐ乗り換えれちゃう程度の気持ちなんだよね』








「････････そうか。分かった。」



『今までごめんね。』









一未の目を見れないまま、そう告げて
半同棲状態になっていた一未の家を出た









扉を閉める時、大好きな彼の後ろ姿を目に焼きつけた









今までごめんね



どうか幸せになってなんて今は言えないけど




いつかそう思える日が来ると思うから









勝手に幸せになっておいてよ









.

二番目でもいいなんて4：志摩→←二番目でもいいなんて2：志摩

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す