短・中 編１

二番目でもいいなんて2：志摩 ページ25

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今、私は捜査二課の刑事で


一未は機動捜査隊に居る







桔梗さんが率いる4機捜に。







その前にも運転手をしていたし、桔梗さんは何かと一未を気にかけてる




一未は、桔梗さんが気になっていたのは昔の事だって言ってたけど

それは桔梗さんが結婚したから自分にそう言い聞かせていただけで

今は戸籍上独身となっている桔梗さんが、一未の想いを受け止めれば2人は両想いになる




邪魔なのはどう考えても私







だからこの傷でしか繋ぎ止める事しかできなかった








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「逃走中だったホシがこの建物に潜伏中だ。
大人数は目立って逃げられる可能性がある。
俺たちが裏口で待機する間に椎名と長谷川は正面から声をかけろ」




「『はい』」





この日、詐欺集団の主犯格の男を確保する為に、捜二の私たちは動いていた







容疑者は銃を所持しており、錯乱して発砲


幸い誰にも弾は当たらず犯人も無事確保された







常に銃や警棒を所持している機捜と違って
私たちは普段武器を装備していない




だからこういう時はヒヤッとする







でもスーツにショルダーホルスターはかなりゴワゴワしそうだけどね
なんて、以前一未と話していたのを思い出した








刑事が危険と隣り合わせな事なんて当たり前だけど

こういう時、無償に一未に会いたくなる









―――――――――

―――――

――









一未の非番と私の公休が重なる数少ない貴重な日は

少し早く目が覚めて、家の事をして一未が帰ってくるのを今か今かと待ってしまう








だけど今日





一未は夜まで帰って来なかった









職業柄、事件があって帰れないのも仕方がない



分かってはいるのに






本当に仕事？なんて考えてしまう自分がいる









―ガチャｯ




「ただいま」



『････おかえり』



「ごめんな、連絡できなくて。充電無くなっちゃって」




申し訳なさそうに眉を下げながらそう言う一未に
いつもなら笑顔で「いいよ、そんなの〜」と言えるのに



どうしても言えなかった





『････そっか』





ねぇ、



服から香ばしい匂いがするよ




焼肉屋で事件でもあった？




一未の事だから聞けば正直に言ってくれる




聞かない方がいいって頭でサイレンが鳴ってるのに
口は止まってくれない





『仕事長引いてたの？』









「あ―･･･隊長の家で伊吹たちと集まってて･･･」




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