短・中 編１

志摩のライバルはおまわりワンワン 4 ページ22

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伊「え、ちょ、志摩ちゃん？ここで言うの？」



志「今言っておかないと俺はまた後悔する」






俺がそう言うと伊吹は黙って案内してくれた人を連れてその場を離れた










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志「俺










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犬は好きだ」










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『･･････は？』









志「だから。俺、犬は苦手じゃない」








『いや、うん、聞こえてたけどさ。


今の流れで言う事それ？？』









志「お前がずっと勘違いしてそうだったから」







『あ―･････うん、まぁそうだね、ありがとう。分かった。』







志「あと、折角飲みに誘ってくれてたのに断り続けてごめん」






『いや、いいよ別に。』






志「連絡もしなくなってごめん。俺お前の事ずっと好きだったんだ」










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『･･････は？』







志「まぁ、好きだったって言うか今も好きなんだけどな」







『いや、ちょ、ちょっと待って！何でそこはサラッと流れるように言った？？え、アンタそんな変な奴だっけ？』







志「結局犬には負けてたけど、お前には好かれてると思ってたんだ」







『････ん？、、、犬に負けてたって何･･･？』







志「俺と犬どっちが好きかって聞いたら犬って即答してただろ」







『･････え、ごめん。全然覚えてない。』






志「･･････まぁ、酒入ってたしな････」






『犬は大好きだし大切な相棒だけど、私カズくんの事好きだったよ？』






志「･････は？」





『カズくんは私の事異性として見てないだろうなって思ってたから、ずっと勝手に片思いしてた』






志「･･･････え、嘘だろ･････？」






『いやぁ････残念ながらマジだね。しかも未だにずっと引きずってるって言う事実もあるんだけど、どうする？』




少しハニカんだAの足元で、大人しく座ったまま俺たちを見上げるドーベルマンを横目に、そっとAの後頭部に手を添える





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志「とりあえず黙ってキスされとけ」









目撃者はドーベルマン、ただ一匹






-END-

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