志摩のライバルはおまわりワンワン 3 ページ21
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伊「志摩!」
志「何だよ」
伊「この後暇?」
あと1時間で勤務が終わるという時に
ハイテンションで話しかけてきた伊吹
志「暇じゃない」
伊「はい、嘘。暇だろ。ちょっと付き合えよ♪」
俺の意見を無視するなら最初から聞くなよ。と思いつつ、断るとうるさそうで仕方なく付き合う事にした
――――――――――――――・・・
志「おい、ここで何する気だ」
伊「ん―?見学だよ見学!」
楽しそうに俺の背中を押しながら入った建物には
【警察犬訓練所】と書かれていた
―――――――・・・
受付での会話を聞く限り、伊吹は事前に連絡を入れていたようで、すぐに外へと案内された
「今日は非番の椎名巡査部長が来てくれてて、あそこで訓練を行ってくださっています」
案内してくれた人が指す方へ視線を向けるとそこには
犬と真剣に向き合う、あの頃と同じAの姿があった
昔、言葉の通じない犬を相手に、毎日毎日同じような訓練を繰り返して辛くないのかと聞いた事があった
『でも将来この子達が、人命救助や事件解決の手助けをする存在になるって考えたら希望しか湧いてこないよね!
だって私たち人間には出来ない事がこの子達には出来るから。
それってめちゃくちゃ頼れるバディになるって事じゃん?』
そう言ったAの目は凄く輝いて見えた
自分達が事件を解決しようとする刑事と違って、
コイツが目指すのは俺達と共に戦ってくれる警察犬を育てて、バディとして一緒に事件を解決する事なんだと思った
志「張り合う事自体間違ってたんだよなぁ・・・」
伊「ん?何か言った?」
Aを見つめながら過去の自分に呆れていると、訓練を終えたAがこちらに気付いて駆け寄ってきた
『何故ここに?』
伊「俺の事覚えてくれてんの?」
『伊吹さんですよね?先週会ったばかりじゃないですか』
フフッと笑ったAの笑顔はあの頃と何も変わっていなかった
疎遠になってからも現場でたまに会う事はあったけど
俺を見ると笑顔すら見せてくれなくなって
話し方もよそよそしくなっていた
まぁ全部自分のせいなんだけど
志「A」
『え・・・・・あ、はい』
急に俺が名前で呼んだからか、一瞬驚いた表情を見せた
志「俺さ、お前に言ってなかった事がある」
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ちゅん(プロフ) - コウノドリ!!!コウノドリ好きなのでお話入ってて嬉しかったです!これからも応援してます!頑張って下さい!! (2020年12月26日 17時) (レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
con(プロフ) - 由羽さん» ありがとうございます♪楽しんで頂けて嬉しいです( *´艸`) (2020年10月21日 16時) (レス) id: 984b2836e2 (このIDを非表示/違反報告)
由羽 - とても面白かったです!!最高でした☆いつも楽しませてもらってます(*^^*) (2020年10月20日 21時) (レス) id: 7535220b5c (このIDを非表示/違反報告)
con(プロフ) - puppy0408さん» 犬404を飼いたすぎて作っちゃいました!!(笑)少しでも笑ってもらえると嬉しいです♪ (2020年10月19日 15時) (レス) id: 984b2836e2 (このIDを非表示/違反報告)
puppy0408(プロフ) - い、いぬーーー!志摩さんと伊吹が犬になる話が読めるのはココだけ!!!最高です!!!笑 (2020年10月18日 23時) (レス) id: 6a087230a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:狐 | 作成日時:2020年9月17日 21時