短・中 編１

志摩の彼女は白衣の戦士1 ページ15

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「志摩の彼女ってどんな子？」




密行を終えて分駐所に戻ってきた途端

相棒の伊吹がニヤニヤしながら肩に肘を乗せてきた








「何だいきなり」



伊「写真とか無いの？」



「ない」



伊「絶対あんだろ。仕事は何やってる人？」



「言わない」



伊「言えよ！教えるまで付き纏うからな！」




ゾッとする事を言い隣でわめく伊吹を無視して、目の前の報告書に集中していると401が戻ってきた




九「戻りました」



陣「何を騒いでんだ？」



志「お疲れ様です。バカがいつもの様に1人で騒いでるだけですよ」




俺の説明で「あぁ･･･」と納得した陣馬さんと九重は無線を置いてデスクに向かう









陣「今日は大変だったなぁ････」



九「えぇ、まさか自分があんな場面に遭遇するとは思いませんでした」



志「何かあったんですか？」



九「路上で妊婦さんが倒れている所に遭遇しまして･･･」



志「･･･････」



陣「救急車待つよりサイレン鳴らして連れてった方が早ぇかと思って運ぼうとしたんだけど痛そうにしてるし困っちまってよぉ」



伊「その人大丈夫だったの？」



陣「あぁ。丁度近くに居た女の人が駆け寄ってきてくれたんだが、何と！その人が病院の先生だったんだよ！」



伊「すげぇ!!!ドラマじゃん！」



アホの伊吹は案の定食いついて楽しそうに反応しているが、俺は嫌な予感しかしいない





九「その方と一緒に妊婦さんを病院までお連れして、無事に赤ちゃんも生まれたみたいです」



伊「女医さんか〜いいなぁ････きゅるっとしてた？？」



九「きゅるってのはよく分かりませんが、お綺麗な方でしたよ」



伊「名前は？どこの病院の先生？」



志「おい伊吹、報告書進めろ」



伊「これから俺もお世話になるかもしんないじゃん？だから綺麗な先生の事知っとかないと♪」



志「お前は頭を診てもらった方がいいんじゃないか？」



伊「あ、じゃあその女医さんに診てもらおっかな〜」



九「あ、でも伊吹さんは診てもらえないんじゃないですかね？」



伊「え〜何で？」



九「その方、産婦人科医っておっしゃってたので。」



志「おい伊吹、いい加減手を動かせ」



伊「名前は？なんて人？」



志「おい伊吹」



九「確か、椎名Aさん･･･だったかと」






あぁ･････最悪だ




伊「A先生か〜･･･ふぅ〜ん････」




コイツ絶対見に行こうとしてる




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